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車中泊沼にドップリなら「商用バン」! たまのキャンプなら「乗用ミニバン」! クルマはハマリ度で選ぶのが正解だった

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: ホンダ/Auto Messe Web

  • 商用ミニバンのイメージ

  • 乗用ミニバンの車内アレンジ
  • 商用ミニバンのイメージ
  • 車中泊のイメージ
  • 商用ミニバンの積載性

アウトドアを始める際に直面する永遠のテーマのひとつ

 流行の車中泊を行うには「商用バン」と「乗用ミニバン」のどちらがオススメなのかという問題。どの媒体でも何度も取り上げているお題なので「聞き飽きたよ」という読者も多いと思う。しかし、今回はどちらを選ぶのかを「キャンプのハマリ度」によって考察し、自分にマッチした選択を再検討してほしい。

車中泊は守られているような絶対的安心感が魅力

 大流行の車中泊だが、その魅力とはどんなものなのだろう? その理由の筆頭は「手軽さ」であり、キャンプ場を利用することなく気軽にクルマに泊まれることが大きい。車中泊はテントの設営・撤収の手間を省けることはもちろん、布一枚のテントと比べて安心感が高く、季節的な要因に左右されない快適な空間として使用できることだ。

車中泊のイメージ

 一方、テントは「キャンプをしてるぜ!」という高揚感や充実感が味わえ、自然と近い場所で非日常を感じることができる。車中泊では味わえないロマンがテント泊には存在し、テントに泊まりたいがためにキャンプに行くという人が少なくないのも事実なのだ。

 車中泊を楽しむ人は決して手抜きのキャンプをしたいワケではなく「クルマに泊まる」という行為自体が楽しく、大きなイベントとして受け取っているはずだ。そうなると、必然となるのが「クルマ選び」であり、広い室内と余裕の高さを誇る商用バンや乗用ミニバンが候補に上がってくる。車中泊を含めたキャンプは「自分が楽しければ正解」であり、クルマ選びも自分のスタイル合わせて選ぶのが正しい選択なのだが、どのクルマにしようかと悩んでいるのならこの記事が少しでも参考になれば嬉しい限りである。

楽しみたい「アウトドア度」によって選ぼう

 まず、今回のお題である「商用バンvs乗用ミニバン」の図式だが、アウトドアやキャンプのハマリ度によって考えるのが分かりやすいだろう。毎週末や大きな休みには必ずはキャンプに出掛ける人を『ハマリ度90%』、月に1~2回はキャンプに出掛け、春夏の連休もキャンプに行く人を『ハマリ度60%』、年に数回、季節の良い時期にキャンプを楽しむ人を『ハマリ度20%』とするならば、示した数値が商用バンのおすすめ度と比例する。

 商用バンの魅力は装備の質素さであり、それゆえに自分でカスタムしながら道具箱として楽しむことができる。乗用ミニバンの快適なシートを取り外してベッドや収納棚と入れ替えるのは心が痛むが、安価なシートや内装を取り外してリメイクできる商用バンは最適な素材でもある。

すべてを楽しめる上級者は商用バンがオススメ

 商用バンのデメリットは、断熱・防音素材が脆弱な室内はエンジン音が車内に響き、夏は暑く、冬は寒いこと。運転席や助手席のリクライニング機構が装備されていないモデルも存在するなど装備面でのチープさは否めないが、それだけにDIYを目的としたハマリ度の高い人に好まれる傾向にある。もちろん、商用バンは積載性にも優れているため、MTBやロードバイク、釣り、クライミング、カヤック、カヌーなどの趣味を支える常設の秘密基地として活躍してくれるはずだ。

商用ミニバンの積載性

 より良いロケーションを求めて移動するサーフィンや釣りなどを趣味に持つ人にとって、テントの設営や撤収の必要のない車中泊は大きな武器になる。遊び道具が満載でき、砂や泥などの汚れを気にせずに使える商用バンを、趣味人たちが選ぶ大きな理由なのだ。

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