年に数回レベルなら乗用ミニバンが吉
逆にハマリ度が20~60の場合、年に数回のキャンプや車中泊のためにDIYを行う人は少数派であり、たった数日のために日常的な快適性を捨てることはおすすめしない。最近の乗用ミニバンはシートアレンジの幅が広がり、手を加えることなく十分に車中泊が楽しめるよう設計されている。豪華な内装を持つ快適な室内は防音性にも優れ、商用バンに比べて外気温の影響も受けにくいので車中泊を楽しみたいという人にはおすすめだ。
豪華なインテリアを持つことで積載性は商用バンよりも劣るものの、自転車や趣味の道具を満載しないのであれば車中泊を十分に楽しむことができる。
商用バンと乗用ミニバンは似て非なる乗り物であり、決して並列で比較検討するものではない。一年365日のうち「車中泊」がどれくらいのパーセンテージを占めるのか、日常の快適性を捨ててアウトドアやキャンプを優先するのかが選択の分かれ道となる。
ハマリ度が高く「クルマに乗るのはキャンプだけ」という人ならば商用バンは自分だけの秘密基地として最適であり、ハマリ度が低く「車中泊は年に数回」という人は快適な乗用ミニバンを上手に利用することをおすすめする。商用バン、乗用ミニバンのどちらを選ぶとしても決して安い買い物ではない。もしも手に入れたいと考えているモデルがあるのなら、一度レンタカーを借りて「車中泊」を試してから購入するのも賢い方法である。