懐かしいけど古すぎない「ネオクラシック」なヨーロッパ車たち
1990年代のクルマは国産輸入問わず、今のクルマにはない魅力があるし、年式的にもそれほど古くないので、ネオクラシックとしてちょうどいい立ち位置だったりする。それよりも古いと維持も大変だし、そもそも価格が高騰していることもあって、買うこと自体がハードルが高い。
今回注目したいのはヨーロッパ車のコンパクトハッチたちだ。予算100万円で購入できるモデルもけっこうあるし、日本車にはないデザインや、コンパクトカーの本場である欧州ならではの実用性など、魅力はいっぱいだ。オススメのモデルを紹介しよう。
フィアット・パンダ(初代/1980~2003年)
復活した2代目以降ではなく、オリジナルの初代。ジウジアーロデザイン全開となる平面多用のボディとシンプルかつ個性的な内装など、唯一無二だ。スバル製CVTを積んだ「セレクタ」は耐久性に問題ありつつも、現存台数はけっこうあるし、最後まで販売されていた4WDも同様だ。もちろんMTもある。シンプルゆえ直しやすいし、エンジンも当時のフィアットのメインだった「FIRE」エンジンなので、メンテもしやすい。
ミニ(1959~2000年)
長きにわたって作られていただけに、古いモデルはビンテージ扱いだが、「97年モデル」と呼ばれる最終モデルはタマ数も多いし、100万円以下でも十分探せる。アフターパーツも豊富なのも維持する点では有利だ。
ルノー4(キャトル/1961~1992年)
ルノーのワゴンといえばキャトル。1990年にはけっこうな数が輸入されていたので、現存台数もそこそこある。ワゴンなので実用性は高いし、インパネの真ん中から出ているシフトなどユニークだ。また、乗り心地もフランス車の王道的なふんわりとしたものが味わえる。