トヨタRAV4(初代)
今でこそ大ブームのクロスオーバーSUVだが、ひと昔前のSUVはクロカン車(クロスカントリー車)と呼ばれており、無骨なイメージの車両となっていた。それを気軽に日常的に乗ることができる“ライトクロカン”として一気に普及させたのが、1994年に登場した初代RAV4だったのだ。
ライトクロカンとしては1988年にリリースされた初代エスクードが先となるが、あちらはラダーフレームを使用していたのに対し、RAV4は一般的なモノコックボディを採用している。見た目こそクロカン車風であるものの、乗り味は乗用車と同等という点が大きな違いとなっていた。
また当初はモノグレードとなっており、豊富な販売店オプションで自分好みの1台を作り上げるという点も、斬新であっという間に人気車種となった。しかし、気がつけば普段見かける機会も減っており、すでに状態のよい中古車は価格が上昇に転じているのだ。
日産レパードJ.フェリー
レパードというと「あぶない刑事」の劇中車としても知られる2代目が人気となっている。だが、そこから一気に方向転換をした実質的な3代目モデル、レパードJ.フェリーもそろそろ再評価される車両ではないだろうか。
「従来とは違う新しいタイプの高級車」として、セドリック/グロリアともシーマとも異なるテイストの高級車セダンに仕立てられている。特徴的なデザインはカリフォルニアにある、日産のデザインスタジオで創り上げられたものだ。
当時はその丸みを帯びたルックスや後ろ下がりのデザインが酷評されたが、今見ても斬新さを感じるデザインは秀逸。オプションのイタリア・ポルトローナフラウ社製の高級本革シートなどは、高級輸入モデルにも匹敵する豪華さとなっていたのである。