若者にも浸透するワンペダル操作の恩恵とは
アクセルのワンペダル操作について、賛否両論がある。反対の声の傾向として、電気自動車(EV)を含むモーター駆動の利点について、十分に理解されていない側面があると感じる。また、停車はブレーキペダルで操作すべきとの意見もあるが、ではなぜブレーキホールドの機構には反対せず、ブレーキペダルから足を離しても停車したままでいることには賛同し、そして「自動車メーカー各社が採用車種を増やしていることをどう考えるのか!?」と逆に問いたくなる。
EVのワンペダル操作に慣れるとガソリン車の運転もうまくなる!
近年は運転免許証を取得して、初めて手に入れたクルマがEVだという若者に会う機会が増えている。そしてその若者たちはEV以外には興味はないと答えることが多い。EVを含めたシリーズハイブリッド車など、モーター駆動のクルマしか運転しないのであれば、ワンペダル操作への懸念や違和感は少ないだろう。
また、ワンペダルを上手に操作できることは、出力調整を細かくできる技を身に付けている証ともなり、燃費の向上だけでなく安全運転にも資することになる。
路上で見かける多くの運転から感じるのは、アクセルとブレーキの操作を、まるでオン・オフスイッチのように扱っている様子だ。信号が赤に変わったり、渋滞が始まっていたりして、減速する場面が先々に見えても、現場へ近づくまでアクセルを踏み続け、直前でブレーキを使い減速するシーンを多く見かける。
しかし、先を進むクルマの様子や信号を視認して減速や停止が必要だと確認したら、徐々にアクセルペダルを戻しながらブレーキペダルへ踏み替える準備をする運転の方が燃費にもいいし、安全にもつながる。