エムリットフィルターが国際アフターマーケット2022出展
東京ビッグサイトで3月9日~11日に開催された「第19回国際オートアフターマーケットEXPO2022」。自動車用の交換式高性能エアコンフィルター「エムリットフィルター」を製造販売する自動車関連企業「エムリット」が出展した。
エムリットの販売するフィルターは、一般的なタイプの2倍以上の繊維量による高い集じん性能を誇る。独自の「INSPAIRテクノロジー」により、PM2.5レベルの小さなホコリも確実にキャッチしながらも、安定した風量をキープできる高性能タイプのアフター向けフィルターを自社で素材から加工までを手掛ける専業メーカーである。
エムリットでは、新型コロナ感染症拡大に対し、いち早くこのフィルター技術を基にN95レベル(0.3μ粉塵を95%防御する)の「エムリットマスク」を開発した。試作を重ね、綿100%のガーゼ素材のマスク内に不織布のフィルターを入れる形で製品化。フィルター部分だけではなく、マスク本体には上下に非金属ワイヤーを配置し、耳が痛くならないよう半透明な特殊平ゴムを使用した耳掛けも採用している。非常に軽量でガーゼ部分は洗うことができ、フィルターも交換が可能という優れモノという人気商品だ。現在はオリジナルのプリントにも対応しているということで、今回のブースでもプリントの展開例も紹介していた。
N95基準のエアコンフィルターで車内も快適に!
そして、このブースでは現在開発中の商品も参考出品されていた。そのひとつがエムリットマスクの開発からフィードバックしている「N95エアコンフィルター」である。マスク開発の際に得た知見を、ふたたびエアコンフィルターへフィードバックしようということで、最強のエアコンフィルターの開発に現在注力しているようだ。
さらに、エアコン用のフィルターではなく、車両側のエンジンのエアフィルターの試作品も展示されていた。集じん性能と出力を両立させたものを、国内のスポーティカーにターゲットを絞って展開していくとしている。ちなみに、こちらは同社が取り扱うHKオイルエレメント(ユニバーサルフィルター社)に合わせ、HKブランドで展開を予定している。
さらに、このエムリット・ブースに横並びでブースを構えた栃木県の浅野という会社では、ヨウ素エアコンカーフィルターが展示されていた。これはエムリットフィルターに、天然抗菌剤として知られるヨウ素を浸して仕上げたもの。
高い集じん効果に加え、ヨウ素を加えたことで脱臭・抗菌・防カビ・抗ウイルス性能がプラスされたことになる。フィルター面はうっすらと黄色くなっており、ヨウ素加工が施されていることがわかる。現在は小田原市の救急車に試験装着されているという。
花粉のシーズンということもあって、エアコンフィルター性能が気になる時期。実際に車内をもっと安全な環境にというニーズの高まりを感じる展示であった。