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今も新車で買える! 21世紀に完全刷新したオトナの三輪車を100年以上も作り続ける「モーガン」とは

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了/Morgan Motor Company

生産終了から半世紀以上を経てリバイバル

 一方、1932年にはフォード製の自動車用直4エンジンを搭載する「Fシリーズ」が誕生しています。こちらはエンジンがボンネット内に収められていて、モーガン「らしさ」は少し失われてしまいましたが、4座仕様も登場して人気を博し、大戦後の1952年まで生産されることになりました。

1937年製の「Fシリーズ」

 そしてFシリーズの生産が終了して以降、モーガンは4輪の生産に集中していましたが、2011年にオリジナルの3ホイーラーをモダナイズし、S&S製のV2を搭載したモデルが2021年までの期限付きで「復刻」していました。

2011年からリバイバルして販売された3ホイーラー

そして完全新設計の「真打」3ホイーラーが登場

 この復刻モデルの期限が終了するのを待っていたかのように、今回、新型の3ホイーラー、スーパー3が登場することになりました。シャシーには総アルミ製のスーパーフォームドモノコックプラットフォームを採用し、フロントサスペンションもダブルウィッシュボーン式でプルロッドを使ったインボード式。搭載するエンジンもフォード・フィエスタST用の1.5L直列3気筒で120psを発生、マツダ製のロードスター用トランスミッションと組み合わされています。

2月24日に発表された「モーガン・スーパー3」

 エンジンの搭載位置はフロントミッドシップで、V型エンジンをフロントアクスルの前に搭載していたオリジナルでは課題となっていた、前後の重量配分も随分改善されているようです。オリジナルモデルから見ると重くなったのは事実ですが、それでも高々650kgに過ぎないので、120psならば十分なパフォーマンスを楽しむことができるはずです。ちなみに、ノーズのV2エンジンがなくなってはいますが、一見してモーガンと分かるデザインで、時代に合わせて少しモダンになった、というところです。

古典的なスタイルはそのまま活かしている

 

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  • 1770年にフランスで作られた蒸気機関の砲車
  • 1886年製のベンツ・パテント・モトール・ワーゲン
  • モーガン初の市販車は1人乗りでレバー操舵、不評ですぐ2人乗りのホイール操舵に改めた
  • 1922年製のモーガン・エアロ
  • リヤの1輪で駆動する
  • ドイツのフラモ社による1931年製のオート3輪
  • 1937年製の「Fシリーズ」
  • イギリスで1952~73年に生産されていたリライアント・リーガル
  • 2011年からリバイバルして販売された3ホイーラー
  • 2月24日に発表された「モーガン・スーパー3」
  • 古典的なスタイルはそのまま活かしている
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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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