手をかざすと開けられるスバル・レヴォーグ&アウトバック
最近の上級車は、バックドアの開閉をリモコンキー携帯の上で、バンパー下のセンサーに足を出し入れすることで自動開閉してくれるハンズオフ機能が用意されているクルマもある。手が汚れない、バックドアを持ち上げたりする必要がないメリットがある一方、一瞬でも地面に片足で立つ状態になるのは明白。雪国、積雪した滑りやすい路面での操作では、体のバランスを崩し、うっかり滑って転ぶ、なんてこともうありうるのだ。これは危ない。
そこで、雪国ユーザーにも絶大なる信頼を得ているスバルは、レヴォーグやアウトバックなどに、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートを採用。
ほかと大きく違うのは、バンパー下のセンサーではなく、リヤの六連星オーナメントに肘など体の一部を近づけると、リヤゲートが自動で開く機構としているのだ。これならスイッチ操作が不要で、荷物で両手がふさがっているときや、アウトドアで手が汚れているときなどでもスマートに開けられる。同時に、雪道など滑りやすい路面で、一瞬でも片足で立つことが避けられて安全である。
なお、肘など以外に、人の鼻や犬の鼻を近づけても開くことを確認している(バカだねぇ~笑)。
横開きを採用するルノー・カングー
しかし、5代目ステップワゴンのような、横開きのバックドアの使いやすさを今後、新車で手に入れる方法はもうないのか、と言えば、あります。そう、ルノー・カングーのような、観音開き式のバックドアを持つユーティリティカーを選べばよい。
車体後方にスペースのない場所でもバックドアを開け閉めしやすく、人の乗降はともかく、犬の乗降はより安全に行えるのだから(少しずつ開けられるので、飛び出し防止になる)、愛犬家にもお薦めである。