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靴を変えると驚くほど運転が変わる! 専用じゃなくても考えたい「ドライビング」時の靴の選び方

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/Auto Messe Web編集部

レーシングシューズは歩くだけですぐ擦り減るので注意

 ちなみにレーシングシューズは極限まで操作性を追求しているソールなので、極めて薄い。サーキット内でも履いたままご飯を食べに行ったり、トイレに行ったり、ミーティングに行ったりしていると、あっという間にソールが擦り減ってしまうことがあるので、走る時以外は履かないのがオススメだ。

 90年代のレースを戦った某レーシングドライバーによると、当時は排気管がフロア下を通ることで、フロアが異常に熱くなるクルマがあり、夏場の耐久レースでは、レーシングシューズのソールを2重にしてもらっていたが、それでもソールが溶けて足裏にやけどを負ったという。最近でこそ、そういった苦労は減ったそうだが、当時はレースに合わせてシューズを合わせ込むことも珍しくなかったという。

レーシングシューズのソールは摩耗しやすい

カジュアルかつ運転しやすい普通のシューズも増えている

 これまで筆者が履いてきた普通の靴のなかで、もっとも運転に適していなかったのは「NIKE AIRMAX97」である。ソールのほぼ全面がエアクッションに覆われた革新的なモデルで、あの一世を風靡した「AIRMAX95」の翌々年のモデルである。ほぼ全面に空気が入れられていて、どのくらいペダル操作をしているのかがまったくつかめず、すぐに運転を断念した。

 逆に運転しやすかったのは「NIKE DUNK HIGH」だ。バスケットシューズだが、エアクッションのないシンプルなソールで極めてレーシングシューズに近い。とくに少し履き込んで全体に柔らかくなってくると、ドライビングにはピッタリ。

 最近ではアディダスなどのスポーツメーカーから、ドライビング向けでありながら、タウンユースでも普通にカジュアルに使えるシューズもラインアップされてきており、運転しやすいシューズ選びの幅が広がっている。

バスケットシューズだが意外と運転しやすかった「NIKE DUNK HIGH」

 

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  • 筆者が愛用するスパルコ製レーシングシューズ
  • レーシングシューズのソールは摩耗しやすい
  • カカト部分がラウンドしてグリップも確保されている
  • 小指外側までソールが伸びている
  • バスケットシューズだが意外と運転しやすかった「NIKE DUNK HIGH」
  • サーキット用ではないが普段使えてドライビングしやすいよう作られている
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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