大出力の急速充電なら30分で75%給電できる
さて、気になるのはEVとしての性能だ。バッテリー容量は77kWh(総エネルギー量82kWh)とのことなので、すでに日本でも販売されている「メルセデス・ベンツEQC」の80kWhと同等の数値である。このバッテリー電力で150kWの電気モーターがリヤアクスルを駆動。航続距離や最高速度、車両重量などの具体的なスペックはまだ明らかにされていない。
リチウムイオンバッテリーは、11kWの交流(AC)電源を使用して公共の充電ステーションから充電することが可能だ。急速充電(DC)を使えば充電出力は最大170kWまでアップし、約30分でバッテリーの充電レベルが5%から80%まで上昇するという。
双方向充電にも対応しているため、将来的にはID. BUZZのバッテリーから住宅などに不要な電力を供給することも可能となるそうだ。
くわえて最新の運転アシスト機能を標準装備し、全車速域で部分的な自動運転が可能となっており、遠からぬ未来の自律移動コンセプトにも対応することが視野に入っている。
ヨーロッパで5月から先行受注スタート
欧州での本格発売は秋を予定していて、いくつかの国では5月から先行受注を開始するとのこと。すでに欧州では登場しているID.シリーズも上陸待ち状態である日本市場には、ID. BUZZがいつどのような仕様で導入されるのまだわからないが、乗って楽しいEVが増えてくれることに大いに期待したい。