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やっぱりメーカーの力は偉大! 安心とお得度が半端ない「ワークスコンプリート」&「スポーティモデル」3台

ノートオーラニスモの走り

見た目はもちろん走りが良くなっているのが特徴

 最近は各メーカーが市販車をベースにして、外観をカッコ良く変更したり、走行性能を高めたスポーツモデルを用意している。変更の度合いはさまざまだが、価格が比較的求めやすいコンパクトな車種をガイドしたい。

日産ノートオーラ・ニスモ

 まずはノートオーラ・ニスモだ。ノートオーラは、ノートに比べると内外装を上質に変更して、全幅も1735mmに拡幅された3ナンバー車になる。モーターの駆動力も向上させた。

 ノートオーラ・ニスモは、ノーマルに対してエアロパーツを装着してカッコ良く仕立て、タイヤサイズは17インチを踏襲しながら、グリップ性能の高いミシュラン・パイロットスポーツ4に上級化した。

 サスペンションは少し硬めで、ノートオーラの優れた走行安定性に磨きを掛けている。小さな舵角からステアリング操作に対して正確な反応を見せ、ドライバーが車両との一体感を得やすい。危険を避けるときにも後輪が踏ん張って安心感が高く、タイヤの効果もあって粗さや突き上げ感を抑えた。乗り心地には重厚感も伴う。

 動力性能はベース車のノートオーラと同じだが、ドライブモードの設定は異なり、スポーツモードをニスモモードに変更した。スポーティ走行で、アクセル操作がしやすくなっている。

 メーターパネルやシート生地も専用のデザインだ。ここまでアレンジを加えて価格は286万9900円だから、ノートオーラGと比べた時の価格上昇は25万9600円に収まる。これはきわめて買い得だ。

ホンダ・フィットe:HEVモデューロX

 ノートオーラ・ニスモのライバル車がフィットe:HEVモデューロX。これも内外装が専用のデザインに変わり、サスペンションの設定も異なる。操舵感が正確で、乗り心地は硬めながら上質だ。タイヤが路上で細かく跳ねる挙動が抑えられ、接地性を高めたから、走行安定性と併せて乗り心地も上質になった。

 さらに専用開発されたアルミホイールの造りも絶妙で、剛性を巧みにチューニングしている。アルミホイールは適度にしなる特性を持たせ、突っ張らせないように配慮することで、乗り心地も上質に仕上げた。

 価格は286万6600円だから、最上級のe:HEVリュクスと比べても44万円高い。ノートオーラ・ニスモほど割安ではないが、いわゆるコンプリートカーとしては、価格を抑えている。

スズキ・スイフトスポーツ

 そして買い得度で超絶的に注目される車種がスイフトスポーツだ。既存のグレードに含まれるが、エンジンは専用にチューニングされた1.4Lターボで、足まわりにはモンローのパーツが使用される。

 動力性能は自然吸気のノーマルエンジンに当てはめると2.3L並みで、実用回転域の駆動力も高い。クルマ好きには6速MTの設定も魅力だ。足まわりは適度に硬く、挙動の変化が穏やかに進むから、運転しやすくて楽しい。エアロパーツを装着した外観、スポーティな内装も含めて、バランスの良く造り込んだ。

 しかも価格は6速MT仕様が201万7400円で、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備も充実する。1.2Lノーマルエンジンを搭載するRSの5速MTが178万2000円だから、スイフトスポーツは、エンジンから足まわりまで幅広く向上させても価格の上乗せは23万5400円だ。とても買い得で、2021年に国内で販売されたスイフトの内、48%をスポーツが占めた。

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