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いま軽やSUVにツートーンカラーが再ブーム! さらに「カスタム界」にも塗り分けが浸透していた

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TEXT: 土田康弘  PHOTO: 和田清志/雪岡直樹/トヨタ自動車/日産自動車/ホンダ技研工業/Auto Messe Web編集部

  • 30アルファードのカーボン調ボンネットラッピング

  • トヨタRAV4
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  • 130系トヨタ・クラウン
  • R30スカイラインRSターボ
  • 2代目日産レパード
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  • 30アルファードのカーボン調ボンネットラッピング

ツートーンのボディメイクが今カスタム手法としてリバイバル

 ツートーンカラーを見て現代のユーザーはどう考えるだろう? 1980年代のクルマを現役で見てきたベテランユーザーには懐かしく、当時を知らない新しいファンには斬新に見えるのではないだろうか。そんなツートーンカラーが近年、注目されている。あらためてツートーンについてチェックしていくこととした。

 そもそもクルマのボディに対して2色のカラーを塗り分ける「ツートーンカラー」の歴史は古い。クルマのかなり初期のころからある手法だが、国内のユーザーに印象深いのは’80年代のクルマたちだろう。当時はボディデザインが現代に比べてまだまだシンプル(プレスラインの処理が比較的少ない傾向)だったこともあり、ボディに変化を付けるにはペイントによる塗り分け=ツートーンが効果的だったと想像できる。R30スカイラインRSターボ

 しかもスカイラインからソアラ、マークⅡ、レビン/トレノにいたるまで、上級セダンはもちろんスポーツモデルにまで採用されていた経緯があるのだ。当時はツートーン=高級というイメージがすっかり定着していたことがうかがえる。

その昔はツートーンボディ=「おじさん」の象徴であった

 当時のツートーンカラーのクルマを見ると象徴的なのはサイドモールだろう。サイドボディの下方向に前後に走るモールが施されている。ここを境にして上下を塗り分けるツートーンが主流になっていた。レッドの鮮烈なボディにブラックの下まわり、さらにはシルバーとゴールドの組み合わせなど、高級路線やスポーティ路線などクルマのイメージに合わせたカラーコンビネーションがもてはやされた。同時期に販売されていたモノトーンのモデルが少しチープに思えるほどツートーンのインパクトは強かった。2代目日産レパード

 しかし、ボディカラーにも大きな流行廃りが起きるクルマの世界、ある時期から人気は下降線を描き、若いユーザーからはツートーン=オジさんクルマ的な扱いを受けるにいたり、多くのメーカーが採用しなくなっていく。そこから近年まではバンパーやドアミラーなどを含めてボディ同色でコーディネートするモノトーンのモデルが主流となっている。これも時代に合わせたボディカラーの進化&変化の歴史と言えるだろう。130系トヨタ・クラウン

 

今SUVなどでフェンダーアーチなどを塗り分けるスタイルが人気に!

 しかし、近年になってあらためてツートーンに注目が集まっている。そのひとつがSUVの隆盛があるだろう。欧州モデルなどには早くから足もとやフェンダーまわり、バンパーなどをブラックアウトするコンビネーションカラーが数多く取り入れられ、SUVといえばフェンダーまわりをブラックアウトするというイメージが定着していく。トヨタRAV4

 国産モデルでもすでに多くのモデルが採用しているのはご存じの通りだ。カラーリングによって新しい価値観をアピールするにはツートーンは都合が良かったのだろう。また、かつてあったツートーンの古くささを感じない世代が、おもなクルマの購買層になっているのも要因のひとつだと予想される。

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