小さなパーツなのにボディ剛性アップに効果大
ドレスアップパーツとは一線を画し、純粋にクルマの性能を良くする機能性パーツがいま注目を集めています。今回紹介するTRDの「ドアスタビライザー」は、簡単に装着できるのにはっきり効果が体感できると評判の補強パーツです。当初アルファード用として発売されたのですが、拡大展開されGR86用が登場しました。
ドアとピラーの密着性を高めるのが目的
いったいどんなものかというと、ドアとピラー側のキャッチャー部分に取り付けるスペーサーのようなもの。ドアを閉めると、ドアとピラーが密着してドアまわりの剛性を高めてくれるというものです。
アルファードに装着してその効果を体験したのですが、びっくりするくらいボディがカチッとした印象になるのです。ドアの開口部はクルマのなかでも大きな面積を占めるので、剛性アップの効果が割合はっきりと出る部分です。
ハンドル切り出し時の応答性が向上
メーカーでもクルマの剛性アップといって、ドアまわりの剛性アップやリヤハッチ開口部に補強を施したりしています。モータースポーツではドア開口部まわりのスポット増しは当たり前に行われています。
そうはいっても、こんな小さなパーツを付けるだけでホントに剛性が上がるものなの? と疑問に感じるのではないでしょうか。かくいう私も半信半疑で試乗したのですが、走り出した瞬間からボディがカチッと引き締まった感触があるんです。
とくにハンドルを切り出したときのクルマ(ボディ)の応答がすごく良くなっているんです。少しのハンドル操作が正確にクルマの動きに反映されています。
これは推測ですが、ドアの開口部を前後方向に突っ張ることで、ボディの曲げ方向の剛性が上がって、ハンドル操作に対するクルマの応答がより正確に表れるようになるのではないかと思います。