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スカイラインだけが「羊の皮を被った狼」じゃなかった! 隠れ「走り系」の一見フツーのクルマたち

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人/日産自動車/Volkswagen

まだまだあった走りのいいクルマたち

 やや駆け足になってしまったが、そのほかの走りが楽しい、羊の皮を被った狼的なモデルは? というと、初代いすゞFRジェミニ、三菱ランサーEX、そしてワンダー・シビック時代の4ドアセダンなどが挙げられる。

 FRジェミニは欧州のオペル・カデットの血を引くクルマだっただけにファンな走りに光るものを持っていたが、当時のいすゞが117クーペなどに搭載していた1.8LのDOHC(G180型)搭載のZZ(ダブルズィー)は、荒々しさも残した走りが注目だった。

ジェミニ

 ランサーEXではなんといっても1800GSR/GTターボが魅力で、大人しいはずのセダンだったが、135ps/20.0kg-mのスペックを得て、これもジャジャ馬振りを発揮した。

 もう1台のシビックは標準のセダンにリヤスポイラーを付けた(程度の)Siに搭載したZC型1.6L DOHCエンジンが、まさしくホンダらしい胸のすく吹き上がりを存分に堪能させてくれた。

シビックSiセダンのカタログ画像

 日産のサニーにも、フルタイム4WDのアテーサを搭載した際のGT-S ATTESA、1.6Lのツインカム+5速MT仕様のVZ-Rなど、見た目はあくまで普通のセダンだが、走りのスペックにこだわったモデルがあった。

サニーのカタログイメージ

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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