純正部品が大幅に値上がりし社外品の方が得な場合も
とくにクルマが古くなると、毎年純正部品が値上がりし続けていくことが多い。気がつくと、純正部品がえらい値段になっていることも珍しくない。某メーカーでは例年1.1倍に値上げすることが多いが、昨年値上げした部品が1年後にさらにそこから1.1倍になるので、2年で1.21倍に、3年で1.33倍になる。生産終了から10年ほど立つと2倍以上になっていることも珍しくない。
筆者もS15シルビアに乗っているときのこと。S15とはいえ、生産から15年が経過して、エンジン&ミッションマウントを交換しようと思い純正部品を発注。どうせ純正マウントなんて1個3000円くらいで、それが3つなので、1万円ほどの予定だった。(下記写真はRB26エンジン用)
ところが、値段も確認しないで届いた純正マウントは3つで3万円を軽く超えていた。となると、当時はほとんど値上げしていなかったNISMOの強化マウントの方が安かったのである。マウントを強化したかったわけではないが、安いのであればNISMOでも良かったかもと思った次第。ちなみに現在はNISMO製も値上げされていて、3つで5万4000円(税別)になっているわけだが、純正マウントも4万円を超えているという。
ほかにもラジエーターやブレーキパッドなど、純正パーツ同等の性能を持ちながら、遥かにリーズナブルで信頼性も高い部品が豊富に流通している。自動車メーカー系ディーラーでは扱いが少ないかもしれないが、整備工場やショップではそういったパーツも積極的に扱っている。ジェネリック医薬品のようなイメージなので、主治医(整備工場)にジェネリック(社外品)希望と伝えてみるといいだろう。