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ズバリ「クラシックカーは何が楽しいのか?」 イギリスの名車「トライアンフ・スピットファイア」のオーナーたちに直撃

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TEXT: Auto Messe Web編集部 竹内耕太  PHOTO: Auto Messe Web編集部 竹内耕太

その3:手間がかかるのが楽しく思えてくる

 神奈川県三浦市に2018年にオープンした「リバイバルカフェ」は、クルマやバイクが好きな人たちの間でよく知られたツーリングスポットだ。その代表である三﨑由湖さんもイギリス車を愛好し、以前は1974年式のライトウェイトスポーツカー「MG B」を所有していた。かねてよりスピットファイアに乗りたいと思っていたところ、先にご紹介した松澤さんの紹介で1965年式スピットファイアMk Iを2018年に手元に迎えたのだった。

1965年式スピットファイアMk Iに乗る三﨑由湖さん

「ワイパーやライト等々、いまのクルマにはない手作業の操作が大変でもあるのですが、逆に、手がかかるのが楽しく感じられます。クラシックカーに乗っていると、いま乗っている人、昔乗っていたという人に気軽に話しかけられて、コミュニケーションが増えました。女性のクラシックカー乗りの方と、もっと交流を深めていきたいです」

以前はMG Bに乗っていた

その4:よく壊れるけど直した分だけ良くなっていく

 以前は高年式のスピットファイア1500に乗っていたURAさんが、この1967年式スピットファイアMk IIIを不動状態で手に入れたのは2002年ごろのこと。そこから20年にわたりカスタムと修理を重ねてきて、ボディもエンジンも載せ替え、もはやイジっていないのはフレームとガソリンタンクとヒーターコアとシートぐらいとのこと。

 基本的にノーマルを保ちつつ、「ちゃんとしたホテルに乗りつけて大丈夫」というコンセプトでカスタムしているそうだ。

1967年式スピットファイアMk IIIはバンパー位置が高くなっている

「この時代は制約が少ないので自由で個性的なデザインが良いですね。日本ではマイノリティなのでまず他人とかぶらず目立ちますし、海外ではポピュラーなのでパーツを入手して維持できます。安心して乗れないしよく壊れますが、手をかけた分だけ良くなっていきますし、出かける度に、無事に帰宅できた満足感を味わえます」

20年にわたりカスタムと修理を重ねている

その5:古いけど好きなものを永く愛用したい

 こちらの1980年式スピットファイア1500は最終型で、バンパーのオーバーライダーがウレタン製。それを元にモディファイが施されている。じつはこちらの1500をドライブして参加したキンヤさんは、同じトライアンフ製だが「TR4A」という別のスポーツカーが愛車。この1500のオーナーは英国車つながりのご友人で、「好きに乗ってくれ」と預けられているのだった。いつ止まるかもわからない(失礼)クラシックカーを託す信頼関係というのも、ディープな趣味車ならではと言える。

最終モデルとなる1980年式スピットファイア1500

「自分で所有しているのはトライアンフTR4Aです。新しいものに切り替えるのも大切ですが、古いものを永く愛用するのも大切です。なにより、好きなものは好きなんだからしょうがないです(笑)。体がもつ限りはトラ4に乗り続けて、いつか時が来たら、同じように愛してくれる人に譲りたいです」

リヤのスタイリングが大きく変化している

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  • 1962年から1980年まで生産されたトライアンフ・スピットファイア
  • デザインは名匠ジョヴァンニ・ミケロッティ
  • スピットファイアのツーリングにてオーナーさんたちに取材
  • 「品5」ナンバーの残る1964年式スピットファイアMk I
  • 当時進駐軍が日本に持ちこんだ個体
  • イギリス旧車にふさわしい服装にもこだわっている
  • ハードトップを装着した1963年式スピットファイアMk I
  • フロントフードはフェンダーごとガバっと開く
  • 年間走行距離は1万~1万5000km
  • エンジンはフルオーバーホールしている
  • 1965年式スピットファイアMk Iに乗る三﨑由湖さん
  • 以前はMG Bに乗っていた
  • 1967年式スピットファイアMk IIIはバンパー位置が高くなっている
  • 20年にわたりカスタムと修理を重ねている
  • 最終モデルとなる1980年式スピットファイア1500
  • リヤのスタイリングが大きく変化している
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