デメリットは壊れると決して安くない修理費用が必要なこと
ただし、しっかり機能してくれるうちはいいこと尽くめなのだが、これが一度壊れると意外に高い。新品部品だと2~4万円程度というのが相場らしく、非イージークローザー車であれば、そんなトラブルとは無縁だが、装着車だと部品の当たりハズレもあるかもしれないものの、使い方が荒かったりすると結構壊れることがある。故障すれば当然手動ドアになるだけじゃなく、手動で閉めようにも完全に閉まりきらないため、恥ずかしいことにガムテームなどで応急処置することになるのだ。さらにミニバンのスライドドアだと、閉める際これまでにない最悪な重さを経験することになる。
また、ドアやバックドアが引き込まれるところで反応が鈍くなっていたり、ギュ~とか変な音がし出すと要注意。よくある原因は、モーターまわりの接点不良や腐食、ヒューズ関係が多いらしいのだが、モーターまわりを点検するには、ドアの内張りをはがしての大作業となってしまう。もちろん、素人が簡単にできるものではなくプロの修理が必要で、部品代のほか作業工賃もかかるから壊れると相当やっかいであることを知っておきたい。
とはいえ、イージークローザーのメリットは、使い勝手の面で絶大であることは否めない。滅多に壊れるものでもないので、とくに中大型ミニバンなど、スライドドアが大きく重いクルマの場合は、不可欠と言っていい機能だと考えたい。また、愛犬をクルマに乗せた状態でバックドアを開け閉めする機会が多い愛犬家にとっても、聴覚に優れた犬に優しい電動パワーバックドア、またはイージークローザー機能はぜひとも欲しいところである。