限定モデルを意識したオールドモデルスタイルへの意匠変更も人気に!
ところが、30周年の記念に限定発売されたモデルの登場で、アーバンプレミアムからもうひとつの流れを産むこととなる。これはGクラスの基本を思い起こさせると同時に、原点回帰のワイルドな出で立ちへ一気にイメージを修正させる、カスタム派オーナーの指針となる一台に。
その流れはのちのオリジナルの派生モデルとして、6×6の市販化やスクエアードなどの、クロスカントリービークルとしてのキャラクターを全面に押し出す実力派モデルの登場に繋がっていると考えられる。こういったGクラスの長い歴史のなかでも、じつは多様なテイストのスタイリングを自分なりに色々とアレンジできるところが、このクルマの面白さのひとつ。イメージを変えるポイントは大きく3つあるが、グリルとライトべゼルのセット、フェンダー、それとプロテクトモールがそれだ。
Gクラスの変遷がさまざまなカスタムスタイルを生み出した
まず、グリルはW460/W461/W463前期/W463後期、それと最新の463AのAMGモデルに奢られているパナメリカーナグリルが存在する。W463後期のAMGにはG63とG65の仕様がそれぞれあり、着せ替えのチョイスの幅が広がるのはW463だ。
理由はW460のようなオールドスクールな出で立ちにあえてするのか、最新W463A型G63 AMGのごとく縦格子グリルにするか? さらに、たまに見られるW460→W463の顔にしてみるのか? さらにはフェンダーは幅広タイプのいわゆるG55コンプフェンダーなのか、それまでのノーマルフェンダーか? それとも思い切ってフェンダーレスなナローボディの佇まいとするのかなどなど、その手法は幾通りも存在する。
エイジング&アンチエイジングカスタムのほか、オフロードからアーバンまで自在に演出できるGクラス。クルマの幅広い守備範囲をいろんなカタチで表現できて、なおかつサマになる。このポテンシャルがGクラスがクルマ好きを惹きつける要因かもしれない。