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ホンダとローバーの短い蜜月時代! わずか5年で生み出されたコラボモデルたち

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

小さな高級車だった400シリーズ

 ほかに、ローバーには400、200の各シリーズがラインアップされていた。いずれもホンダ車で言えばシビック相当のコンパクトなクラスのモデルだったが、そこはローバー車らしく仕上げられていたのが特徴だった。

 とくに400シリーズは、これはもう“小さな高級車”といえるクルマだった。この場合、ホンダ車ではコンチェルトがいわば兄弟車の関係といってよく、数あるローバーとのコラボレーションのなかでは、もっともローバー車に寄せた内・外観を持っていた。4ドアセダン同士では6ライトのキャビンが共通だったため、コンチェルトはもっとも“ローバー車っぽい”クルマでもあったのだ。ホンダとローバーの関係

 だが、インテリアは例によってインパネの基本デザインなどは両車共通ながら、400がリアルウォールナットだったのに対しコンチェルトの木目はフェイクだったり、シートも400は本革で骨格も専用設計だったりと差異が見られた(ドアトリムも専用デザインが与えられていた)。ホンダとローバーの関係

 とはいえ、ルックスどおりのおっとりと穏やかな乗り味ではホンダ・コンチェルトもローバーに迫るセッティングだったのが印象的でもあった。400にはほかにツアラーと呼ぶワゴンの用意もあったほか、2世代目(1995年)もあった。こちらはホンダ・ドマーニ相当のクルマだった。ホンダとローバーの関係

 また初代の400シリーズと同世代の200シリーズもあった。このシリーズはセダンの400に対し、より個性を楽しむための派生モデル的な位置づけであり、クーペ、3ドアハッチバック、そしてカブリオレの3タイプのボディバリエーションが用意された。ホンダとローバーの関係

 搭載エンジンは220には新開発のローバー製2Lターボを搭載(ほかに1.6Lも設定)。クーペには珍しい左右分割チルト&デタッチャブル大型スモークガラスルーフを標準装備(Tバー部分は取り外し可能だった)。カブリオレは当時としては贅沢な電動開閉式のトップが与えられていた。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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