クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 日本でも意外と走っているロシア版ジムニー! 「ラーダ・ニーヴァ」が「生きた化石」と呼ばれるワケ
CLASSIC
share:

日本でも意外と走っているロシア版ジムニー! 「ラーダ・ニーヴァ」が「生きた化石」と呼ばれるワケ

投稿日:

TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了/LADA

ちょっとレトロなロングセラー車として愛されている

 かつて三菱のトップ・プレステージカー、1964年に発売された初代「デボネア」が、フェイスリフトやマイナーチェンジを繰り返しながら1986年までの22年間、モデルチェンジなく生産が続けられていたことで「走るシーラカンス」と揶揄されたことがありました。このラーダ・ニーヴァも、1977年に発売されたモデルが、モデルチェンジすることなく生産され続け、「生きた化石」と愛情をもって呼ばれることがあるようです。

現在ラーダでは旧来モデルを「ニーヴァ・レジェンド」の名で販売している

 その一方でアフトヴァースがGMと合弁で設立した「GM-アフトヴァース」では、1998年にデビューした「アフトヴァース2123」をフェイスリフトして「シボレー・ニーヴァ」として販売。GMとの契約が解消されたあとは「ラーダ・ニーヴァ・トラベル」と名を変えて生産を継続していましたが、2021年にはトヨタのRAV4似の新型にマイナーチェンジされています。

シボレー・ニーヴァ

 つまりこちらもフルモデルチェンジもなく長いモデルライフ、それこそ会社の存在状況が変わっても、生産が続けられているのは驚くべきことと言ってよいでしょう。しかも「アフトヴァース2123」~「シボレー・ニーヴァ」~「ラーダ・ニーヴァ・トラベル」の場合は大規模なマイナーチェンジがあり、2度の車名変更もあありました。ですが、「本家」のラーダ・ニーヴァの場合はフェイスリフトもごくわずかで、まさに百年一日のごとく、現在も生産が続けられているのです。基本性能をしっかりと確保していたことが大きいのですが、これはもう驚くしかないですね。

ラーダ・ニーヴァ・トラヴェル

12
  • フィアット124のソ連版として1970年に生まれたヴァース2101、別名ラーダ1200
  • 4輪駆動システムはセンターとフロント、そしてセンターと3つのデフを持ったフルタイム式
  • 全長3740mm×ホイールベース2200mmとコンパクト
  • リヤサスはリジッド式ながら、リーフスプリングではなくコイルスプリングを使用した5リンク式
  • 日本にも80年代からニーヴァが並行輸入されている
  • 現在ラーダでは旧来モデルを「ニーヴァ・レジェンド」の名で販売している
  • シボレー・ニーヴァ
  • ラーダ・ニーヴァ・トラヴェル
すべて表示
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS