開幕戦に引き続いて2台体制で挑む
アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーである、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」。そのトラックシリーズに長年参戦している「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、ナスカーで唯一の日本人チームオーナーである服部茂章代表率いるチームである。
開幕戦でのトラブルなどの雪辱を果たすべく迎えた第2戦
第2戦は3月4日(金)のワンデーレースとなっており、午後1時30分からフリー走行、その直後となる午後2時から予選セッションを実施。そして午後6時から、第1ステージが30周目、第2ステージが60周目の各チェッカーのあと、最終ステージとして全134周の決勝レースがスタートする。その舞台となるのは、ネバダ州・ラスベガス市街地にあるラスベガス・モーター・スピードウェイ。1周1.5マイル(2.41km)のオーバルコースである。アウト側に寄るほどバンク角が高くなっているプログレッシブバンクを採用した、高速インターミディエイトオーバルとなる。
開幕戦デイトナでは1台が決勝出場ならず、もう1台もクラッシュでリタイアという結果で終わってしまったHREだが、この第2戦では「# 16 LiUNA! Toyota Tundra」のアンクラム選手はフリー走行11番手、「#61 BAMA BUGGIES Toyota Tundra」のパーディ選手は24番手からスタート。予選ではそれぞれ14番グリッド、19番グリッドを獲得した。
両車トラブルなどに悩まされるも無事に完走
レースがスタートすると、61号車のパーディ選手はルーズなハンドリングに悩まされながらもポジションをキープ。22周目のピットインでマシンを調整してさらなるポジションアップをするはずが、28周目のリスタート直後に起きたクラッシュに巻き込まれてしまう。
チームはその後のステージコーション中に2度のピットインを繰り返し、マシンを修復して61号車を何とかレースに戻す。第1ステージ終了時30位まで落ちた順位は第2ステージで20位まで回復。さらにその後もプッシュを続け、残り3周のリスタートでは16位からひとつポジションをアップし15位でフィニッシュする。その後2番手に入った38号車が失格となったため、順位はひとつ繰り上がり、正式結果として14位フィニッシュが確定した。
ナスカー・トラックシリーズは、3月19日(土)、ジョージア州にあるアトランタ・モーター・スピードウェイで決勝を迎えるシリーズ第3戦「Fr8 208」を迎える。