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パワーアップだけじゃ片肺飛行! クルマイジりは「冷却」を極めてこそ完成される

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: ニスモ/Auto Messe Web

  • クーリング対策のイメージ

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  • ラジエーターキャップ
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本来の性能を発揮させるなら温度管理は必須

 優れたエンジンも冷却系が貧弱なら宝の持ち腐れ。ノーマルで街乗りにしか使わないならともかく、パワーアップしたりサーキットを走るのであれば、水温や油温を下げる対策が必須といえるだろう。

 とはいえ冷却系を強化するパーツや方法は数多くあり、何から手を付けていいかわからない人も多いはず。そこで定番のメニューから小ワザまでを織り混ぜ、冷却系チューンをステップアップ的に紹介したい。

まずは現状をきちんと知るための温度計から

 まず最初にやるべきことは現状の把握、つまり水温計や油温計を装着することだ。不安だからといって大金を使って強化しまくったら、冷えすぎてノーマルに戻すハメになってしまった、なんてムダ遣いを避けるためにも必要なアイテム。特殊なクルマを除いて「純正で十分」なんてケースは考えにくく、とくに夏場は一般道を走ることすら不安になる数値の可能性もある。

各種メーターのイメージ

 続いて最初にやるべき冷却系のチューニング、それはラジエーターのクーラント交換だ。純正クーラントは冷却する能力よりロングライフを重視しており、中古車ならそもそも劣化して冷えないことも十分に考えられるので、ハイパワーなエンジンやスポーツ走行用のクーラントを試してみよう。ただし、社外品のクーラントは優れた冷却性能とトレードオフに、寿命が短かったり冬場は使えないモノのあるので注意。

クーラントの製品イメージ

 続いてはラジエーターキャップだ。クーラントが沸騰しにくいようラジエーター内に圧力をかけるパーツで、純正の開弁圧が0.9~1.1kgf/cm2なのに対し、社外品は1.3kgf/cm2と高く、沸点が上がりオーバーヒートを防いでくれるうえ見た目もカッコいい。なお古いキャップはゴムパッキンが劣化し割れている場合があるので、中古車をベースにカスタムするなら純正品にしろ社外品にしろ要確認だ。

ラジエーターキャップ

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