ファミリーカーでも走りの良さが高まったモデルはある!
クルマ好きのお父さん(もちろんお母さんでも)が直面する問題といえば、自分の趣味を押し通したクルマ選びをしにくい、ということだろう。家族全員がしっかり乗れなければいけないとか、荷物を載せる余裕がないといけないとか、ほかの家族も運転するので2ペダルでないといけないとか、さまざまな制約が出てきてしまう。
もちろん自分用の趣味グルマをもう1台持てれば最高だが、現実問題としてなかなか難しいというのが本当のところ。そこで今回は、クルマ好きが家族と両立できるワークスコンプリートカーをピックアップしたい。
日産セレナAUTECH
プレミアムスポーティを標榜するオーテックが手掛けるコンプリートカーはさまざまなモデルに設定されているが、3列シートミニバンのセレナにも抜かりなく用意されている。エンジンで発電しモーターで走行する「e-POWER」を搭載したモデルもラインアップしており、胸のすく走りと低燃費を両立できる点も嬉しいところだろう。
またセレナAUTECHはエアロパーツをまとっているのだが、シックなメタル調に塗装されているため、派手さが抑えられている点もファミリーカーとして好感が持てるポイントだ。
そして何より見逃せないのが「SPORTS SPEC」の存在だろう。サスペンション、ボディ剛性、電動パワーステアリングのチューニングにより、シャープでリニアなハンドリング、優れた高速安定性と上質な乗り心地を両立。加えてECUチューンで心地よい加速フィールも実現している。さらに遮音性も追求したことで、同乗者への快適性もアップさせているのだ。
トヨタ・プリウスPHV GR SPORT
トヨタのスポーツコンバージョンモデルとしてはGR SPORTシリーズが知られるところ。過去にはアルファード/ヴェルファイアやノア/ヴォクシー、そしてハリアーやプリウス、アクアといったモデルも設定されていた。だが、現在ではすべて販売終了となってしまっている。そんななか、ひとり気を吐く(?)のが、プラグインハイブリッドモデルのプリウスPHV GR SPORTだ。
GRシリーズにはもっともホットな「GRMN」、「GR」、「GR SPORT」と3つの仕様が用意されており、GR SPORTはもっともマイルドな部類となる。
とはいえ、専用のエクステリアや内装パーツに始まり、専用サスペンションに多くのボディ補強パーツと空力パーツを備えることで、ワンランク上の走りが楽しめるモデルに仕上がっているのだ。
またPHVということで車両のAC100V/1500Wのコンセントのほか、オプションのV2Hを装着すれば外部へ給電することもできるため、有事の際にも強い味方となってくれるハズだ。