持参したいアイテム04:備品&油脂類
そして絶対に忘れちゃダメなのがテープ類。ゼッケンを貼り付けたりバッテリー端子の絶縁、車載カメラのマウント固定など使用する場面は多い。素材や太さは色々あるのでビニール/布/養生/ガムテープと、ひと通り揃えておけば安心感もそれだけ増すだろう。
スペアパーツならエンジンオイル/ブレーキフルード/クーラント、なにかトラブルがあって必要になるのは大抵このいずれかだ。クーラントはサーキットの水道で代用してもいいが、結局は交換することになり、二度手間になってしまう。
持参したいアイテム05:スペアパーツ
ほかには純正でも中古(※ただし、しっかり残量があるもの)でも構わないのでブレーキパッド。サーキットは思った以上にブレーキの消耗が激しく「夢中で走っていたら帰れない状態まで減ってしまった……」、なんて苦い経験を持つ人も少なくはないはず。また、近年はサイズがどんどん大径化しているので車載する場所に悩むが、予備のタイヤも左右セットで持っていければなお安心と言える。
こう考えると『必須』だけでそこそこの数になるが、安全に走ることは自分のためだけじゃなく、ほかの参加者や主催者に迷惑をかけないことにも直結する。誰もがトラブルを起こしたくて起こすワケじゃないにせよ、防ぐために最大限の努力はして然るべきだ。
持参したいアイテム06:工具セット&車載カメラ
次に『持っていれば便利』なモノ。その筆頭は、ドライバーやよく使うサイズのスパナやラチェットレンチが入ったビギナー向けの工具セットだ。決して高価なブランド品じゃなくていいので、走行会を楽しむ人ならつねに車載しておけば、サーキット以外でも万が一のトラブルが起きても役に立つはずだ。現在は多くの人が走行中に車載するようになったカメラも、走ったあとでの自分の走りの分析や思い出を作るには最適。
また最初に書いたとおり服装は本来であれば、耐火性のレーシングスーツなどが望ましい。長袖や長ズボンはあくまでも「走れます」という話であり、本格的なレースだろうとビギナー向けの走行会であろうと、安全に関わる装備で『やり過ぎる』ことはないと心得よう。
持参したいアイテム07:各種ホスピタリティ
最後は待ち時間を快適に過ごすためのグッズだ。ピットにしろ屋根のないパドックにしろ、イスとテーブルがあれば同行者も助かる。サーキットに食堂がなかったり次の走行までのインターバルが長いときは、電気式のポットがあるとカップラーメンや温かい飲み物が作れるので便利。
ただしピットが使えず電源がないからといって、ガスやホワイトガソリンの『火器』は絶対にNG。アウトドア用のポータブル電源がだいぶ安くなったし、万が一の災害時にも役立つので余裕があれば買ってもいい。クーラーボックスは暑い時期だけと思うかもしれないが、サーキットには食べ物を狙うカラスがいるのがお約束なので、そのなかに保管しておけば走行中やピットを離れたときも安心だ。
「えっ、そんなに持ってくモノがあるの……」と思うかもしれないが、サーキット走行に持参すべきマストアイテムリストを下に書き出してみたので、これをベースにチェックリストを用意しておけばサーキット入りして困るような事態にはならないと思う。しかも、心配事を抱えながら走行するよりも、万全の体制でサーキット走行が満喫できるはずだ。
「サーキット走行で必要なアイテムリスト」
【持参すべき装備:推奨レベル/必須】
○ヘルメット(フルフェイスまたはジェットタイプ※半キャップはNG)
○長ソデ&長ズボン
○レーシンググローブ
○シューズ(スニーカー)
○着替え
【持参すべき工具:推奨レベル/必須】
○ジャッキ
○クロスレンチ
○トルクレンチ
○エアゲージ
【持参すべきケミカル用品:推奨レベル/必須】
○パーツクリーナー
○潤滑油
○軍手
○ウエス
○タイラップ
○テープ
【持参すべきスペアパーツ:推奨レベル/可能であれば】
○油脂類
○ブレーキ
○タイヤ
【持参すべきその他アイテム:推奨レベル/あれば便利】
○工具セット
○車載カメラセット(アクションカメラなどのほか、カメラマウント)
【持参すべきホスピタリティ:推奨レベル/あれば便利】
○イス(アウトドア用の折りたたみタイプ)
○テーブル(アウトドア用の折りたたみタイプ)
○電気ケトル(※電源の確保が必須)
○ポータブル電源
○クーラーボックス