遠方のフィールドに出かけるならN-BOXが快適
その点、N-BOXはN-VANほどのフラットベッドスペースは確保できないものの、さすが売れに売れている乗用軽自動車だけに、アウトドアフィールドへの長距離ドライブはN-VANとは比較にならないほど楽々快適。前席のシートバックをほぼ水平に倒し、後席シートバックを最大限にリクライニングさせた「リフレッシュモード」にアレンジすれば、カウチソファ的にくつろげ、完全フルフラットとは言えないものの、N-VANには望めないクッションの効いたシートの上で足を伸ばせるのである。
総合力はN-BOXだが、N-VANもカスタマイズ次第
考えてみ見れば、車中泊専用車や軽キャンとして使い、所有するだけならN-VANもアレンジが楽しく、車中泊にも適切だが、多くの場合、普段は乗用車として使うはず。1台ですべてをまかなうとすれば、やはり、「ライト」な車中泊性能を含め、N-BOXに軍配が上がるケースが多いはずである。
ただし、筆者の知り合いの工事関係者はN-VANを愛用しているが(積載性は完璧で満足しているという)、シートにクッションを敷き、タイヤを乗用車用に交換するなどしてカスタマイズ。遠路の工事依頼でもそれほど苦にならないと言っていたから、N-VANでもいじれば、車中泊のための長距離ドライブも、それなりにこなすことができるようになるかもしれない。あわせて、アウトドアフィールドが家からそれほど遠くないところにある場合も、N-VANの魅力がクローズアップされるはずである。