ドリフトでは迫力ある映像を楽しめること間違いなし
自動車関連へのサービス展開に関して、具体的にはまだ模索中とのことですが、今回の走行会で4DReplayの可能性がいくつか見えてきました。
例えば近年流行りつつあるドライビングレッスンです。ブレーキキングポイントや攻略が難しいコーナーなどにカメラを設置し、ブレーキタイミングやステアタイミングをチェックするのに利用するという例。今まで映像ではチェックが難しかった、ペダル操作とステア操作の連携をチェックすることができそうです。
導入コストはまだ具体的になっていませんが、千葉に開設されたポルシェエクスペリエンスセンターや、コーンズが建設中の会員制ドライビングクラブ「THE MAGARIGAWA CLUB」などのような、ハイブランドが所有するコースにレッスン用に常設するというのは具体性があって面白いかもしれません。
また、ワンコーナーを中心に魅せる走りをするドリフトユーザーにとっては、SNS発信にも向いているでしょう。KDDIの担当者も「この撮影方法は若い世代の方にはTikTok向きと言われます」と言っていたので、4DReplay映像を使ったSNS発信で、新たなクルマ遊びのバズり方をすることが期待できそうです。
KDDI提供 ※再生すると音声が流れます
競技の場面でも活躍のシーンが期待できます。接触の判定ではこれまで固定カメラで撮影された映像を中心に判定していましたが、4DReplayならば早いタイミングで正確な接触判定をすることができるはずです。コース全域というのは難しいとは思いますが、オーバーテイクの多いコーナーに設置するといいかもしれません。
これから自動車分野でも普及を目指していくという4DReplay。メジャーなモータースポーツシーンではもちろん、われわれ一般スポーツ走行ユーザーの間でも活躍の場はありそうです。この新しい映像で、今までに無かったクルマのカッコよさが引き出される可能性も感じました。