サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

HREタンドラ今シーズン最高位を獲得! 2台ともアグレッシブな走りを披露【2022NASCARトラックシリーズ】

ナスカーの走行シーン

冷静に走り切って、2台ともに完走

「NASCAR(ナスカー)」といえば、アメリカでもっとも人気のある自動車レースである。その3大カテゴリーとなる、「Cup(カップ)」、「Xfinity(エクスフィニティ)」、「Camping World Truck(トラック)」の内のトラックシリーズに、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」が長年参戦続けている。

2022年シーズンは若手2名を起用して参戦中

 2018年にそのトラックシリーズのタイトルを獲得したあとも参戦を続けているHREは、2022年シーズンからは若手ドライバー2名を起用し、トヨタ・タンドラの2台体制を敷くこととなった。前戦の第2戦ラスベガスでは2台ともに完走を遂げ、さらにこれから経験を重ねつつ、結果に結び付けていくこととなる。

 そのトラックシリーズ第3戦「Fr8 208」は、3月19日にジョージア州にあるアトランタ・モーター・スピードウェイで決勝を迎えた。「#16 LiUNA! TOYOTA TUNDRA」にタイラー・アンクラム選手、「#61 DAVID S. GRAY TOYOTA TUNDRA」にチェイス・パーディ選手が乗り込み、これに挑んだ。

 前日に行われるはずの練習走行は雨。そのため決勝当日の予選セッションがキャンセルされ、予選の時間が練習走行セッションに置き換わることとなった。このセッションでは、16号車のアンクラム選手は30.52秒のトップタイムをマーク。61号車のパーディ選手はコンマ5秒遅れて24番手のタイムを記録していたが、予選ではないため、残念ながら、スタートポジションは16号車が10番グリッド、61号車は20番グリッドがすでに決定していた。しかし、61号車は決勝前にマシン調整を行ったことで最後尾スタートとなった。

 全135周でのレースで、スタートから徐々にポジションを上げていく16号車は一時4番手までポジションを上げ、30周の第1ステージ終了時点では10番手をキープしステージポイントを獲得。一方の61号車は2周目には23番手にまでポジションアップ、その後もふたつめの集団をリードしながらの走行で第1ステージを26番手で終える。しかし、このステージブレイクでのピットロードスピード違反でペナルティを受け順位を下げられてしまう。

 第2ステージでは順位を挽回していき、61号車はステージを18位でチェッカー。16号車はオーバルのボトム側の走行ラインを積極的に活用しながら順位を上げていき、第2ステージを5位でフィニッシュした。

最終ステージは両車ともに追い上げを見せる

 16号車のタイラー・アンクラム選手は最終ステージを8番手からスタート。80周目に出されたイエローコーションで、タイヤ4本と燃料補給のピット作業を行うピット戦略で一時は20番手まで順位を下げたものの、その後は順調に追い上げ113周目には5番手にまでポジションを回復させる。最後は12台によるトップ争いのパックでの位置取りが良くなく、逆にポジションを下げてしまった。しかし、今シーズン最高位となる11位でフィニッシュとなった。

 最終ステージに入ってもスピードをキープする61号車のチェイス・パーディ選手は、トップ10内にまで追い上げを見せ76周目には7番手まで順位を上げていく。しかし他車との接触でダメージを受け、マシン本来のスピードを出すことができないまま14位でチェッカーを受けることとなった。

 続くナスカー・トラックシリーズ第4戦「XPEL 225」は、今季初のロードコースでの開催となる。3月26日(土)東部時間午後1時からテキサス州オースティンにある「Circuit of The Americas(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)」を42周(143.22マイル)で争われることとなる。

モバイルバージョンを終了