2012年以降のモデルを紹介
2022年はミニバンブーム再燃必至の1年になるはずだが、後席の乗り降りが「楽ちん」なミニバンを探していても、最近のミニバンは高い! とお嘆きの諸氏に、ちょい古目の100万円以下で手に入る、オススメのミニバン&プチバンを紹介したい。なお、しばらく乗り続けられるように、古すぎない10年前の2012年以降のモデルに絞ってみた。
マツダMPV(3代目)
乗り降り楽ちんなだけでなく、走っても良し。しかも、長距離も疲れないスタイリッシュミニバンの1台が「スポーツカーの発想で、ミニバンを変える」がキャッチコピーだった、2006~2016年まで製造された3代目マツダMPV。
大開口両側スライドドアを備え、2列目席へはもちろん、3列目席の乗降も無理がない。2列目席はスーパーリラックスシートが採用され、前後、左右のスライドが可能。2.3Lエンジンによる走行性能は当時、専門家からの評価も高かった。100万円以下でも2012~2013年型が狙える、オススメの1台だ。
マツダ・ビアンテ
今ではマツダはミニバンを作っていないが、2000年代にはマツダもミニバン王国だった。ビアンテはMPVとプレマシーの中間に位置する、プレマシーベースのボックス型ミニバン。全高が1835mmもあるため(MPVは1685mm)、両側スライドドアの開口部も高く、乗り降りは楽々なのだ。
そしてプレマシー譲りの走りの良さが手に入るのだから、言うことなし……のはずだったが、クセのあるフロントデザインのせいか、人気はいまひとつ。だが、中古車の流通量は比較的多く、また程度のいいクルマも少なくない。100万円の予算があるなら、2012年以降の比較的新しい中古車が、余裕で手に入るはずだ。
トヨタ・アイシス
中古ミニバンは欲しいけれど、あまり背の高いミニバンは好みじゃない……というなら、トヨタ・アイシスがある。2004年から2017年まで製造されたトヨタの低全高&両側スライドドアミニバンで、全高は1640mm(当時のノア&ヴォクシーは1850mm)。
しかも、スライドドアは最大開口幅1890mmもの助手席側Bピラーレスのパノラマオープンドア。フロアそのものはとくに低いわけでもないが、2列目席の乗降性は抜群にいい。3列目席は低全高もあって窮屈な空間だから、3列目席はまず使わない人向けだが……。中古車はトヨタのクルマだけにけっこう豊富で、1.8Lモデルの2013~2016年型が予算内に入る。
トヨタ・ポルテ&スペイド
最後に究極の乗り降りのしやすさを誇るプチバンを紹介したい。それはトヨタ・ポルテ&スペイド。その2代目は2012~2020年まで販売され、大開口パノラマオープンドアと、世界の乗用車でもっとも低い部類の地上300mmのワンステップフロアが特徴だ。
後席は乗り降りがしやすいだけでなく、頭上、膝周り空間は大型ミニバン並みの広さがポイント。シートアレンジ性も文句なしである。中古車は走行距離が少ないものが多く、100万円以下でもわずか4~5年落ちの2017~2018年型まで探すことが可能。お手頃価格でコンパクトな乗降性MAXのプチバンを探しているなら、ポルテ&スペイドに決まりだ。