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安易なDIYは危険だった! マフラー交換でやらかす「ヤバい」実例5つ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

マフラー交換の危険行為03:力任せのマフラーハンガー外し

 次は車体から取り外すときの失敗例。一般的にマフラーとボディはマフラーハンガー(ゴム製のリング)を使い、振動で外れたりしないようシッカリ固定されている。つまり交換の際に外すのも決してカンタンではなく、あらかじめ潤滑油などを塗っておいたほうがいい。マフラーのハンガー

 力任せに外したマフラーで顔面を強打したり、リジッドラックがぐらついて恐ろしい思いをした、なんて人は意外に多くいるのではないだろうか。ちなみに強化タイプのマフラーハンガーは外すのがさらに難しく、その場合は『マフラープライヤー』と呼ばれる専用工具を使いたい。

マフラー交換の危険行為04:ガスケットの二次使用

 取り付けるときにありがちな失敗はガスケット。仮に見た目で割れたり切れたりしていなくても、ガスケットはボルトを締め込むと潰れるので、再利用すると排気漏れを起こす可能性がある。中古でも状態によっては液体ガスケットとの併用で使えることもあるが、乾燥するまで数時間から1日かかり、その間はエンジンをかけられない。昔の話だが筆者の知人は中古マフラーを装着する際、ガスケットを再利用したところ排気漏れしていると気付き、ふたたび取り外して液体ガスケットを厚めに塗って応急処置。マフラーガスケット

 回転を上げず走っている分には大丈夫かと思われたが、サーキットを全開したらアッという間に抜けたようで、二度手間どころか三度手間になってしまったなんてことになりかねない。クルマが壊れたりケガをしたワケじゃないものの、何度も同じ作業を繰り返すのは心が折れてしまう。

マフラー交換の危険行為05:雑な取付作業

マフラーの装着

※写真はイメージです

 最後は取り付けの甘さに起因する失敗談を。上で書いたとおりマフラーをハンガーに固定するのは結構な力が必要で、寝そべった状態だけに思うように力が入らずステーがシッカリ刺さっていなかった。本人も自覚はしていたものの、「大丈夫だろう」と楽観視。ところが1週間ほどで走行中に「ガタン!」という大きな音と衝撃が発生、明らかにマフラーが落ちて引きずっていると気がついて急停車した。交通量の少ない道路でほかのクルマに迷惑はかけなかったものの、ピカピカだったお気に入りのマフラーは早くも傷だらけに。ビギナーが手を出しやすいイメージのマフラー交換、舐めてかかると痛い目に遭うこともあるので要注意だ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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