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スズキ・ハスラー vs ダイハツ・タフト! アウトドアの最強「軽SUV」はドッチか徹底比較

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ハスラーVSタフトの仁義なき戦いが勃発

 日常を冒険に変えてくれて、休みの日には思わずアウトドアフィールドを目指したくなる。多用途に使え、それでいて100万円台で手に入る。そんなアウトドアライフにぴったりなクルマが軽クロスオーバーだ。以前はスズキ・ハスラーの独壇場だったのだが、今ではダイハツ・タフトがその戦線に加わった。ガチな軽SUV、スズキ・ジムニーまでは必要なし……という人にうってつけと言える存在となっている。

 両車ともに、そのルックスはいかにもクロスオーバーなアウトドアフィールドに似合うタフネスさ、SUVテイストを備えている。だが、果たしてその中身では、どちらがよりアウトドア最強なのだろうか? その答えを、アウトドア要件に添って比較したい。

最低地上高はどちらも余裕あり

 日本のアウトドアフィールドは、ほとんどが整地された道の先にある。また、フィールドも整備されているため、やはりガチなオフローダーはほぼ必要ないと考えていい。しかし、突然の天候悪化や、予期せぬ悪路に遭遇することもあるから、最低地上高には余裕が欲しい。スズキ・ハスラー

 そこで、2台を比べてみると、ハスラーが全車180mm、タフトが全車190mmとなる。乗用車の最低地上高の平均値が150mmだから、両車ともに十分だ。ライトな悪路、雪道などなら心配なし、と考えるのが正解。当然、どちらも2WDと4WDが用意されている。ダイハツ・タフト

開口部は高さ方向ではハスラー、幅方向ではタフトが有利

 アウトドアに乗っていくクルマに欠かせない要件のひとつが荷物の積載性。単なるドライブ旅行と違い、アウトドアでは荷物が増えるのがフツーだ。そこで、両車のラゲッジスペースを比較してみると、重い荷物の出し入れ性に関わる開口部地上高はハスラーが710mm、タフトが700mmと互角。

 開口部段差はハスラーが15mm、タフトは段差なし。とはいえ、ハスラーの15mmはないに等しいレベルである。大きな荷物の出し入れ性に関わる開口部の寸法は、ハスラーが幅860×高さ940mm。全高を抑えたタフトは幅940×高さ770mmと、高さ方向ではハスラー、幅方向ではタフト有利になるが、引っ越し荷物でもない限り、優劣は付けにくい。ダイハツ・タフトのラゲッジ

 では、フロアはどうか。より荷物の積載性の良否にかかわる後席使用時の奥行きは、後席スライド機構を持つハスラーが280~445mm。後席スライド機構を持たないタフトは370mm固定。どちらも汚れや水気に強い樹脂性フロアを備えているのは同じである。幅はハスラーが1090mmでタフトは870mmと、タフトは以外に狭く、ここはハスラー優勢となる。スズキ・ハスラーのラゲッジ

 アウトドアグッズに背の高いものはないはずだが、それでもラゲッジスペースの高さ方向の余裕は重要だ。同じ荷物を積んだ際、後方視界がしっかり確保されるか否かの差に直結する。ハスラーは860~900mm。タフトは800~935mm(後者はフロアボードを外した状態)と、全体的には全高が80mm高いハスラーが有利なのは当然である。スズキ・ハスラー

 ハスラーの助手席下に隠されたシートアンダーボックス、取り外せるラゲッジアンダーボックスの存在も、アウトドアではバケツ代わりや車外収納にもなり、超便利である。スズキ・ハスラーの助手席荷室スペース

 では、ソロまたはカップルでのアウトドアで、後席を格納したときのフロアスペースはどのぐらい広がるのか。ハスラーは970~1130mm(後席スライド位置による)、タフトは840mm固定となる。とくにハスラーは助手席をフラット化することで、最大2040mmもの前後長を稼げるのが大きな魅力。アウトドアとは直接関係ないかもしれないが、長尺物の積載もばっちりなのである。スズキ・ハスラーのフルフラット化

 一方、タフトは後席格納時に、ドア内張りとの隙間がない点が評価ポイント。左右幅ギリギリに使えるとともに、モノが落ちないというメリットもある。ちなみにラゲッジスペース床下収納はどちらも完備している。アウトドアの帰り、汚れ物や濡れ物を積むのにも最適だ。ダイハツ・タフトのフルフラットラゲッジ

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