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ベテラン勢も自分の作業の「見直しを」! 勘違いも多い「タイヤ交換」作業のホント

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/写真AC/Auto Messe Web編集部

NG作業3:着地前に軽くナットを締めるとき緩すぎるのも危険

 ホイールナットを締めるときは着地して、タイヤが回らないようにしてから行うのは正解。気をつけたいのは、ジャッキアップ中に軽く締めてから着地させるときで、このときに締め足りないと危険だ。空中でサイドブレーキの無い方のタイヤはクルクル回って締めにくいが、締め足りないとホイールがクルマに斜めに刺さったまま着地してしまう。そこから本締めすると締めても締めてもきちんと締まらない。しかも、ネジ山を傷める。きっちり締めたつもりでも斜めに取り付けられていたので、走り出してすぐに緩んでしまったということもある。

 サイドブレーキが利いていない方のタイヤは空中でタイヤを抑えながら、十字レンチでしっかりと締めるか、ギヤを入れて締めるようにする。それから着地させて本締めするようにしたい。

ホイールナットが斜めに刺さっていると危険なので要注意

NG作業4:本締めで力いっぱいグイグイ締める

 ホイールナットは締める強さが決まっていて、普通車なら11~12kg・mくらいが多い。緩んではいけないと強く締めすぎると、意外と簡単にボルトが伸びて、折れてしまう。こうなると自身で直すのは無理だし、そもそも締めすぎてボルトにダメージを与えると、走行中に折れる危険がある。

 締める強さをコントロールするために「トルクレンチ」という工具がある。これは設定した強さで締まるとカチカチと音が鳴り、手応えでもそれを感じられて締めすぎを防止できる。こちらもホームセンターで3000円ほど。プロショップで使う工具は3~5万円ほどしているが、とりあえずトラブルを防止する意味では3000円のトルクレンチでも問題ない。

 ゆっくりと締めていって「カチン」となったら、それで十分に締められている。星型に順番で締めて、確認でももう1回星型に閉めれば完璧である。このトルクレンチ、内部のバネがその機能の秘密で、締め付けるトルク値に設定したままにしておくとバネが伸びてトルクが狂ってしまう。保管時は一番設定トルクの小さな値にして保管しておこう。

安物でもいいのでトルクレンチを使いたい

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  • 安物でもいいのでトルクレンチを使いたい
  • パンタジャッキはあくまでも緊急用、基本は油圧式フロアジャッキとリジッドラックを使おう
  • ホイールナットが斜めに刺さっていると危険なので要注意
  • タイヤのローテーションは小まめに行うこと
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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