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GT-Rニスモもポルシェターボも超えた! 筑波サーキットで58秒を叩き出したHKSのGR86のバカッ速仕様とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 増田貴広

STEP3:ターボ化でパワーアップ=59秒585

エンジン内部はノーマルのままターボを追加

 軽さとグリップ力を手に入れたHKS GR86。となると次はパワーだ。HKS得意のハイパワーチューンを施したいところだが、GR86の新型エンジンはまだどれくらいの耐久性を持つかわからない。

 そもそもGR86では、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)の書き換えがまだできないので、ターボ化に合わせたエンジン制御はサブコンピュータの「F-CON iS」とブーストコントローラーの「EVC」を組み合わせている。そういった事情もあり、ブースト圧は0.3kg/cm2ほどと決して高くはない。大幅パワーアップとまではいかないが、それでも1.6秒ものタイムアップを果たしてきたのは、そのほかの部分の細かい煮詰めの成果でもある。

エンジン内部には手をつけず、吸排気チューンとターボ追加

STEP4:空力バランス見直し+ブースト圧アップ=58秒311

ダウンフォースを整え、パワーを引き出す

 一気に1秒以上もタイムを短縮したが、制御の見直しによるパワーアップと、エアロパーツの改良がメインの改善点。このレベルまでいくと、ちょっとしたことでもタイムは大きく変わる。なにかひとつのピースが欠ければ一気にタイムは落ち、逆にすべての塩梅とタイミングが整うと、ポンと実力を発揮できる。その結果が58秒311という驚きのタイムである。

 これでもエンジン内部はノーマル。ミッションもノーマル。ボルトオンターボにワイドボディ+空力チューンだ。すなわちここにさらなる500psや600ps、もしくはそれ以上のパワーが備わった日には、大幅なタイム短縮も期待できそうだ。

HKSオリジナルのリップスポイラーとカナード

 

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  • HKSの筑波アタックマシン「GR86 Racing Performer」のチューニング内容を解説
  • 数々のエアロパーツを装着してワイドトレッド化も行った
  • エンジン内部には手をつけず、吸排気チューンとターボ追加
  • 運転席以外の内装を取り去って軽量化
  • HKSオリジナルのリップスポイラーとカナード
  • 筑波タイムアタックのドライバーは谷口信輝選手が務めた
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  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • 加茂 新(KAMO Arata)
  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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