スーパースターが誇るマルチピースホイールの伝統を継承する新作モデル
高品質なネオクラ・デザインのホイールがもてはやされている今、スーパースターから真打ち的なモデルが登場した。それがレオンハルトからの派生ブランドとして登場した、レオンハルトヘリテイジラインの「バイファル」だ。その名(HERITAGE/ヘリテイジ=遺産を意味する)の通り、同社のホイールの伝統を受け継ぎつつ最新テクノロジーを注入した、現代に蘇らせた3ピースモデルとして注目を集める存在となっている。
アウター&インナーリムがディスクを挟む「サンドイッチ工法」を採用
最大の特徴はサンドイッチ工法と呼ばれる構造を採用している点だろう。3ピースホイールには大きく分けて「アンダーヘッド工法」「オーバーヘッド工法」、そして「サンドイッチ工法」の3つのスタイルがある。なかでもサンドイッチ工法は、アウターリムとインナーリムの間にディスクを挟み込む構造が特徴で、ホイールの表面から見るとアウターリムの奥にディスクがある構造のため、ピアススボルトの真下にはアウターリムがある。
この形状がかつて各社が採用していたオーソドックスな工法であり、3ピースしか出来ないハイライトにもなり、本格志向なユーザー層から評価されている工法だ。3ピースらしいスタイル、そして細部に渡るデザイン性を優先させて設計されたのが「バイファル」なのだ。
同径ディスクながら3つの異なるフェイスによって3つのインチサイズを設定
「バイファル」は19/20/21インチのラインアップを持つが、いずれのモデルもディスクのサイズは同じ。19インチはリバースリム、20インチはノーマルリム、21インチはダブルステップリムを採用することで対応しているのも独特だ。これはローター径の小さなクルマへ配慮し、目の細かなメッシュデザインとも相まってホイール内をあからさまに見せにくい構造(ブレーキローターやキャリパーまわりを貧弱に見せないため)にこだわったのも一因。
さらに21インチに採用されているダブルステップリムは、2インチ分のリム面積を持たせた独特のデザインを初採用(業界初)。デザイン性を高めることが現在の3ピースモデルに求められていることを知り尽くすスーパースターが、単純に“ディスクの大径化”を追求するのではなくリムデザインにこだわったディテールを投入したのがこの処理だ。