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初の280馬力超えも初のレベル3自動運転も搭載! 消えゆくニッポンの宝「ホンダ・レジェンド」の歴史

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 本田技研工業

4代目:最先端の4WD制御システムで走りに磨きをかけた

 2004年に登場した4代目は、排気量こそ同じ3.5Lながら軽量かつコンパクトになったJ35A型を搭載。先代とは異なり横置きとなったV6エンジンだが、最高出力300psを発揮し、ホンダ自慢のSH-AWDという前輪と後輪のトルクをコントロールすることでスポーティな走りを実現している。前輪ダブルウィッシュボーン式、後輪がマルチリンク式のサスペンションを採用し、後期型ではホンダ初となる6速ATを搭載するなど走りの面で訴求した。

4代目レジェンドのフロントビュー

 しかし、明らかに北米向けと感じさせるスタイリングは国産4ドアセダンにフォーマルさを求めるユーザーとは乖離してしまった。2012年に販売を終了し、2015年に5代目が登場するまで空白の期間が生まれてしまうのである。

5代目:自動運転技術も搭載し最先端を追求した最終モデル

 5代目は、日本向けはハイブリッドのみとなって復活。新開発のJNB型V6の3.5L直噴i-VTECエンジンに高性能モーターを内蔵した7速DCTを組み合わせ、車体後部にはふたつのモーターを内蔵したツイン・モーター・ユニットを搭載する。エンジンと合計3つのモーターを最適に制御するコントロールユニットと、高出力リチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステム「スポーツ・ハイブリッドSH-AWD」で、走りを追求した。

5代目レジェンドのフロントビュー

 しかし見どころはほかにもあり、先進のホンダ・センシングを搭載した。これは歩行者への衝突回避を支援する世界初の歩行者事故低減ステアリングや、車線維持支援システム、路外逸脱抑制機能などが備わることで、優れた安全性を確保。マイナーチェンジでホンダ初の渋滞運転支援機能が追加されるなど、ホンダの技術をアピールするモデルでもあったのだ。

 そして2021年には、条件付き自動運転である自動運転レベル3を達成したホンダ・センシング・エリートが100台限定リース販売される。技術力をアピールしつつ一般使用での情報を収集し、今後の開発に向けた貴重なデータを蓄積することになる。その後2022年には販売を終了。5代の歴史に幕を下ろした。

ホンダセンシングエリートのイメージ

 二極化が進むといわれる昨今。1000万円以上の高級車が売れているし、日本車では安いモデルや維持費の安い軽自動車が人気だ。ほかはSUVやミニバンで、レジェンドと同等のサイズや価格帯を求める方は輸入車ユーザーが多いのだろう。レジェンドの国産ライバルたちも、軒並み存在感が下がっている。6代目レジェンドが復活するときが来るのならば、その時代は日本が今よりも元気となった証となるだろう。

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  • 初代レジェンドのフロントビュー
  • 初代レジェンドクーペ
  • 2代目レジェンドのフロントスタイリング
  • 2代目レジェンドクーペ
  • 3代目レジェンドのリヤビュー
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