集合住宅サイドには導入コストも運用コストも負担なし!
この新事業テラチャージは、普通充電器を設置する導入コストをテラモーターズ側が負担するだけでなく、実費としての電気料金も集合住宅側に支払われ、設置側のランニングコストがかからない点が大きなアピールポイントである。
実際に設置する充電器については、パナソニック製の充電コンセントをベースに、ロック機構をテラチャージのアプリと連動させるIOT化したオリジナル普通充電器(AC)となる。充電ケーブルは各EVユーザーのものを使用する。設置については無料とし、利用するユーザーからの利用料金でまかなうこととなる。
ユーザーは、初回はアプリ上で登録が必要だが、都度の登録は不要となる。スマホのアプリ上での充電器検索、予約から決済まで済ませることができるため、いわゆる会員カードのようなものも不要。ちなみにユーザーの利用料金は1時間あたり150~200円(集合住宅ごとの電気料金が異なるため)となる。
日本のEVインフラ普及の突破口となる可能性
まずは今年度1000棟への設置を目指すとし、集合住宅の平置き駐車場のみならず、メーカーと技術提携をしながら機械式駐車場への導入も考えているという。また、集合住宅だけではなく宿泊施設やオフィスビル、商業施設などへの納入の検討も進めるとしている。また同社が得意としているアジア地域への展開の準備も、すでに始まっている。
来たるべきEV社会に向けて、共同住宅への充電器設置の合意形成を得るために、そのハードルを下げるというこのEVベンチャーの取り組み、今後の展開を注視したい。