100万円台で買える軽スポーツカー03:
「ギリ100万円台のタマがあるAZ-1」
レストアに近い大がかりなメンテナンスを覚悟のうえなら、旧規格ながら根強い人気の『ABC』ことAZ-1/ビート/カプチーノ。ガルウイングのドアにFRPを多用したボディを持ち、世界最小のスーパーカーと称えられたAZ-1は、とくにプレミアが付き200万円オーバーは当たり前で、なかには300万円を超える中古車も珍しくない状況だ。
なかには100万円台をギリギリ保っている個体もあるが、修復歴や過走行は避けられない。とはいえミッドシップにリヤドライブのレイアウトを含めAZ-1ほど尖ったスポーツカーはないし、今後の登場も期待薄。生産された期間が3年に満たず販売台数は4409台と少ないことを考えれば、中古車の価格が異常なほど高騰するのは必然かもしれない。
100万円台で買える軽スポーツカー04:
「価格安定で意外と狙い目なビート」
また、ABCで唯一のNAエンジンを搭載していたビートも、ノーマルに近く走行距離が少ない車両は200万円を超える。もっとも平均すると中古車価格は100万円くらいで、AZ-1に比べれば手に入れやすい。エンジンは3連スロットルの吸気システム『MTREC』を搭載しており、NAの軽自動車としては唯一の自主規制に届く64psをは発揮したことも有名だ。
100万円台で買える軽スポーツカー05:
「100万円以下で手が届くカプチーノ」
最後を飾るのはカプチーノだ。AZ-1とビートがミッドシップのレイアウトを採用したのに対し、フロントエンジンながら重心を後方に寄せ51:49の重量配分を実現した。1995年のマイナーチェンジを境に前期型と後期型に分かれるが、最大の違いはエンジンで、前期がF6Aで後期はK6Aを搭載。パワーこそ64psと共通だがトルクはF6Aの8.7kg-f・mなのに対し、K6Aは10.5kg-f・mと大きなアドバンテージがある。
中古車は前期が60万円~で後期は75万円~と、それほど大きな開きはないのが現状だ。いずれも性能だけじゃなくスタイリングもスポーツカーと呼ぶに相応しく、カスタムのノウハウも出揃っているモデルばかり。予算が100万円台なら候補は意外に多い!