他社とコラボし点火系/排気系など新商品を精力的に開発!
主力のクラッチも、ディスクプレートを従来のメタルから純正に近いオーガニックタイプ変更し、これに軽量フライホイールを組み合わせた「OS-NNC」をブースに用意。380psを許容しながら半クラッチも使えて扱いやすく、レスポンスアップも期待できるので、純正リプロ品からチューニング初心者まで幅広く使えるアイテムとして人気が出そうだ。
また、現在力を入れているのが点火系アイテムで、2019年には旧態依然としていた市販のディストリビューターを現在の技術で一新した強化品をリリース。
今回はSR311のU20型やサニーのA型エンジンの試作品をお披露目するとともに、岡山の「アイテック技研」と共同開発で強化CDIの開発もスタートした。前述したサニーエクセレントのレース仕様に搭載し、テストを重ねている。
さらに、ハコスカ(3代目スカイライン)の排気パーツ(エキマニ、マフラー)を、チューニングパーツメーカーの「トラスト」と共同開発し展示するなど、今回のブースを見るとオーエス技研は駆動系以外のパーツを精力的に開発し、裾野を広げているのは確かだ。
「無いものを作る」の精神は今も昔も変わらない
ただ、闇雲に商品を出しているのではなく、いずれの機能部品も明確なコンセプトの下で時間をかけて開発が進められているものばかり。独創的なアイテムはそのままに、今のユーザ―ニーズに応える機能パーツも加えたというのが正解か。現役当時と変わることなく、継続的に作り続けられている部品が多い旧車の世界。オーエス技研はその閉塞したマーケットに風穴を開けるべく、即時の技術力でその裾野を広げているのだろう。創業当時から続く「無いものは作る」の精神は今も変わらず生き続けているのだ。