100均アイテムだけで実現できる愛車の車中泊カスタム
大きなブームになっている車中泊は、テントやタープを張ることなく気軽にアウトドア気分が味わえるのが大きな魅力でもあります。そこで今回は100円ショップのアイテムを使って、車中泊を快適にする簡単なプチカスタムを5つ紹介いたします。ちなみに今回用意したアイテムの総額は1485円(税込)でした。
車中泊仕様プチカスタム01:
アルミ保温シート流用目隠しシェード
車中泊を快適に過ごすため、多くの人が自分流の工夫を凝らしていると思います。なかには大掛かりなDIYを施してキャンピングカーのようにカスタムしている強者もいるようですが、年に数回程度しか車中泊を楽しまない人にとっては羨ましいけれど、決して現実的ではありません。そこで、最初に紹介するプチカスタムは「目隠し」です。
車中泊でもっとも怖いのは知らない人に車内を覗かれること。夜中に目を開けたら人が覗いていたというのは恐怖でしかありません。そこで、カスタムしたいのがウインドウの目隠しです。フロントガラスだけならば市販されているサンシェードを使うのがおすすめですが、これはフロントガラスだけに限られてしまいます。
そこで、簡単に使えるのが100円ショップにある「お風呂用保温シート」や「アルミ流し台シート」の流用です。ウレタンマットにアルミシートが貼ってある商品なので、ハサミで簡単にカットすることができます。サイドウインドウやリヤウインドウの大きさに合わせてカットし、四隅に小さな穴を開けて100円ショップで売っている吸盤を取り付ければ完成。お風呂のお湯を保温する商品なので、車内の防寒対策にも役立ちます。吸盤を取り付けるのが面倒ならば、これも100円ショップでも売っている強力なネオジウム磁石を使い、クルマの外と中からガラスを挟むようにマットを固定するのも裏ワザです。
車中泊仕様プチカスタム02:
ウインドウバグネット(虫除けネット)
換気や車内の温度を快適に調整するためには窓を開けることは必要ですが、夏場では虫の侵入が気になります。充電式や電池式のべープやノーマットを使っても、窓を開けていたら蚊の侵入は避けられません。そこで、簡単に作れる「網戸」が効果を発揮します。カーショップや100ショップで売られている汎用の折り畳み式サンシェードを利用し、窓枠にピッタリと収まるものを使えば解決です。
サンシェードは空気が通るメッシュ状の商品を選ぶのがコツで、より密着性を高めたいのであれば商品の枠を切り詰めて、窓枠に沿った形状へと加工しましょう。加工はそれほど難しくなく、ステンレス製の枠を窓の形状合わせて曲げ直し、サイズが大きいようであればステンレスの枠をカットして調整してください。
使わないときはクルリと折り畳んでコンパクトに収納できるので、サイドポケットやトランクの隙間に入れておくことができます。
車中泊仕様プチカスタム03:
薬カレンダー流用小物入れ
クルマのなかで宿泊する車中泊では、就寝中に荷物を運転席や助手席に詰め込むことも多く、必要なモノを荷物のなかに入れてしまい、探すのに苦労したことはありませんか? そんな面倒な作業をしないためにもオススメしたい商品が「薬用カレンダー」です。
これも100円ショップで売られているアイテムで、吊り下げ式のカレンダーにポケットが付いている商品。ヘッドレストの裏に下げ、ポケットに鍵やスマホ、充電ケーブル、タバコやライター、懐中電灯などを入れておけば使いたいときにすぐ取り出せます。ポケットには31日刻みのものもありますが、朝・昼・晩の3つに分けられた大きなポケットのものが使いやすいでしょう。
車中泊仕様プチカスタム04:
ハンモック流用ルーフネット
車中泊を楽しむ人なら車内空間を有効に利用したいと考えるのは当たり前のこと。そこでオススメなのが天井の空間を有効利用できる「ハンモック」や「ネット」です。これも100均で売られているもので、ダイソーでは550円(税別)でハンモックを手に入れることができます。商品は本体を紐で固定するもですが、同じく100円ショップで売られているゴムとS字フックを取り付けて、フロントとリヤのアシストグリップに引っかけることで天井に荷物スペースを作ることができます。
また、ゴム製のネットはカーショップ(100円ショップでは自転車用のカゴ用ネットしかなくサイズが小さい)などで荷物を固定するカーゴネットとして売らており、自分の好きなサイズを選んで前後のアシストグリップに取り付けましょう。井桁状のゴムネットはS字フックを使えば好きな位置にランタンを吊り下げることができ、隙間からお菓子や本などを乗せることもできるので便利に使えます。
車中泊仕様プチカスタム05:タッチライト
夜間の行動に必要不可欠なのが照明器具ですが、これもホームセンターや100均で売っているLED式の「タッチライト」がおすすめです。電池を使用するドーム状のライトの裏側に粘着式のファスナーテープ(マジックテープ)を貼り、片側を内装部分に貼っておけば装着や取り外しも簡単に行えます。
消したいときは半球状の照明部分を軽く押すだけなので使い勝手も良く、車内の照明器具として便利に使えます。ルームライトを付けたままではバッテリーが心配……という人にもオススメで、複数個を装備しておけば車内を明るく照らしてくれるので夜間も安心。また、リメイクの楽しみ方として半球状のカバー部分にステッカーや切り文字のデカールを貼り付けることでオシャレなアクセントを添える照明へと変身させることもできます。
本格的なベッドキットや高価なポータブル電源は憧れの存在ですが、年に数回しか車中泊をしないのであれば、知恵を絞ってリーズナブルに車中泊を楽しみましょう。100均は素材の宝庫であり、専用として売られている商品でも知恵と工夫次第では車中泊を盛り上げる魔法のアイテムに変身してくれます。暇な時間があればダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツなどの100均ショップを巡り、想像力を働かせて快適アイテムを探してみるのも楽しい時間になることでしょう。