パイプフレームに600psオーバーのロータリーをドッキングしたガチ仕様
そのため、ボディはボディ補強を加えた上で、ロールケージで補強。フロントに至ってはパイプフレーム化(足まわりはワンオフ設計、リヤのパイプフレーム化は検討中)するなどかなり本格派だ。エンジンもロータリーの最高峰といえる4ローターのNAで600psオーバーという代物である。
オーストラリアで精度の高いエキセントリックシャフトを製作し、ステアリングシャフトが邪魔で効率の良いエキマニが作れないという理由により左ハンドル化するなど、パワーを引き出すために妥協は一切ない。
そのビッグパワーを受け止めるのはトランスミッションがFC3S改、デフはドリフト競技ではおなじみの強化仕様のクイックチェンジ(ファイナルギヤの変更が容易なのもメリットあり)を採用。これをワンオフのプロペラシャフトでドッキングして成立させるなど、改造範囲は遊びの領域を遥かに超えたガチなレーシング仕様なのだ。
そのプロセスは完成したあと、2022年はテストとプロモーションを兼ねて日本のドリフト競技に参戦を予定。その後アメリカにへと輸送し、2023年のヒルクライムレースに挑むというロードを描く。「日本の馬鹿がここまで行ったよ、というぶっ飛んだ物語作りたい」という、成りあがり精神で挑むハコスカ×ロータリープロジェクト。彼の地で本場BOSOZOKU魂をぜひ見せつけてほしいものだ。