モータースポーツ直系のMモデルも300万円以下で手に入る
そしてBMWのスポーツモデルであるM3(E46型)やM5(E60型)、M6(E63型)あたりも300万円以下の個体が存在する。ただし、走行距離を重ねたモデルが多くなるため、下手に7万km以下よりも12万kmぐらい走っている方がしっかりメンテナンスされている場合がある。整備記録簿がチェックできて、それが安心材料になるなら狙い目と言える。とくに水まわりや燃料ホースといった消耗品がきちんと交換されていないと、逆にここまで距離が延びることはなかったと考えられる。
またトランスミッションのSMGはトラブルが出たという人と、使い方次第では出ないという声があるので判断は難しい。人気のMT車は中古車として海外に輸出されてしまことが多く、どうしてもMT車が欲しいという人は良い個体探しに苦労するかもしれない。ちなみに、これらの車両を狙うならドイツ車に精通している専門ショップで購入するのがベストだ。
豊富なタマ数が揃うSクラスは100万円以下の個体も見つかる
そしてAT車のみになってしまうが、メルセデス・ベンツのSクラスも2000年代のモデルはかなりお買い得だ。もちろんCクラスやEクラスでも良いのだが、Sクラスとなると新車価格は当時でも1000万円を超えるモデルになるため、維持費は当然高めとなり自動車保険(車両保険)も高くなる。それゆえにDセグメントのCクラスよりも需要が低く、お買い得度は高い。
Sクラス自体は高級サルーンのなかでは日本での人気が高く、中古車のタマ数は豊富。先々代のW221型が対象になるが、このSクラスも100万円以下のタマがごろごろしている。故障のリスクを考えるとギャンブルになる可能性も否定できないが、しっかり各個体のコンディションを見極めながら当たりを選ぶことができれば、これほどまでにコスパに優れた買い物はないと言える! まずは、中古車検索サイトを覗いてみて選り取り見取りのなかから、理想の個体探しを始めたい。
美しいスタイリングとフェラーリ譲りのエンジンが格安で堪能できる
そしてイタリアの雄であるマセラティも選べる。クワトロポルテや3200GTが驚きの価格で販売されている。マセラティはその優れたデザインから、低年式でも古いクルマに見えず。5代目クワトロポルテは2004年、3200GTは1998年に上陸したモデルだが、今見ても流麗で運転席に座るだけで満足感が得られ、もちろん走り出したらエクスクルーシブな走りを体感できるだろう。
【まとめ】リスク回避するなら信頼できるショップ探しも重要になる!
今回はいくつかの車種を挙げたが、それ以外のモデルでも新車価格が高額ながら、中古車価格が格安&激安なモデルは沢山ある。ただし、日本車であろうが輸入車であろうが、まったく故障しない中古車(新車でも故障はある)はないので、ある程度の出費を覚悟しながらも、それでも大きなリスクを回避したいなら、信頼できるショップ探しが重要になる。それでもリスクはゼロではない!
ずいぶん昔の話だが、高校生のころ、中古車情報誌が一冊あれば何時間でも友人とクルマ談義に花を咲かせたもの。だがネット社会のいまでは、スマホやタブレット、パソコンの電源を立ち上げれば、すぐに中古車検索サイトにジャンプできるので、ニヤニヤと妄想を膨らませるのも楽しいものだ。この記事で「格安ハイパフォーマンスモデルを薦められたから、買ったら壊れた。責任取れ!」と言われても、それは無理なハナシなのだが、前述した通りリスクがあることを承知の上で、昔憧れた輸入車のハイパフォーマンスモデルを手にしてみるのはいかがだろうか!