運転は苦手だけどキャンプ道具をしっかり積みたい女子にお薦めのクルマとは
クルマの運転が苦手……。そんなアウトドア女子でも、じつは乗った瞬間から運転のしやすさが実感できて、走り出してからも「これなら運転も苦にならない」と思えるクルマがある。その要件はまず、絶対的にコンパクトなボディサイズであること。まるで身体の一部のように操作することができ、どんな道でも走りやすく感じられることが重要だ。もちろん、その点では軽自動車やコンパクトカーが候補に挙がる。
とはいえ、アウトドア女子であるならば、フツーの軽自動車やコンパクトカーでは納得いかないはずだ。ならば、軽自動車やコンパクトカーにあるクロスオーバーモデルがお薦め。ただし、忘れてはならないのは、単純にボディが小さければいいというものではないということ。つまり小回り性が良くないと、真っすぐ走っているだけならともかく狭い道の走行やすれ違い、そして意外にも駐車場の料金所の幅寄せでも、最小回転半径の小ささが運転のしやすさに大きく関わってくるのである。
そして運転視界、全周視界の良さも、苦手な運転を克服してくれる要素のひとつになる。運転視界とは、ただウインドウ面積が大きいというだけではなく、着座位置の高さも重要だ。アルファードのような大きなミニバンを女性ドライバーがスイスイ運転できるのは、運転席の着座位置が高く、見下ろした感覚となるためで、ボディの大きさを感じにくく運転しやすい。加えてミニバンなどのボックス型のボディの場合、車両感覚がセダンなどと比べると掴みやすいというメリットもある。
運転が苦手な女子にお薦めのクルマ01:
スズキ・ハスラー
そこでまず、運転が苦手と感じているアウトドア女子にお薦めしたいのが、軽自動車のクロスオーバーモデル。その筆頭がボディカラー選びも楽しいスズキ・ハスラーだ。このモデルは、最低地上高に余裕があり、悪路や雪道にも強い軽自動車でキャンプフィールドが良く似合うスタイリングも◎。ピンクやレッドといった、女子が飛びつきやすいボディカラーもあるにはあるが、ここはアウトドア映えするデニムブルーやアイボリー、オフブルーやカーキあたりを選ぶとセンスの良さが際立つ。
もちろん、最低地上高に余裕があるクロスオーバーモデルだけに視界は高めで、全周の視界の良さも文句なし。乗り心地や車中泊対応性能もまた、バッチリ。肝心の小回り性も最小回転半径4.6mと、軽自動車のなかでも優秀な取り回し性能を誇り、走りやすさは抜群と言っていい。
運転が苦手な女子にお薦めのクルマ02/03:
スズキ・スペーシア&スペーシアギア
運転そのものの不安だけでなく、アウトドアへのドライブ途中、なにかあったら心配……というなら、スズキのスペーシアギヤだ。こちらはいわゆる両側スライドドアを備えた、広大な室内空間と抜群の荷物の積載性能を備えたスーパーハイト系軽自動車。また、標準型のスペーシアに対して、このギヤはSUV風なクロスオーバーテイストを加えたモデルで、カテゴリーがプチバンと呼べるクルマだけに、高めの見晴らし視界、最小回転半径4.4mの小回り性の良さも大きな特徴となる。
しかも、スペーシア(※スペーシアギアも含む)の最新モデルは「SUZUKI connect」が(2022年4月現在ではスズキ車で唯一)用意され、24時間365日対応のスズキ緊急通報(ヘルプネット)や、スズキ独自のアプリサービスであるトラブルサポートも用意されている。このサービスは、急なパンクやクルマの操作に関して困ったときに、オペレーターと通話することでさまざまなトラブルに対応。サービス料金は有料になるが(※新車から12カ月は無料)、もしもの事故や急病時には、天井にある赤いSOSボタンを押すことで専門のオペレーターが消防、警察への通報までサポートし、あおり運転被害にあったときにも対応してくれる。
また、エアバッグが展開するような大きな衝撃を検知すると、自動的にオペレーターに接続される。万一、ドライバーがオペレーターの呼びかけに応答しない場合は、緊急車両の出動を要請してくれるのだから、安心・安全だ。
また、最新のスペーシア(※スペーシアギアを含む)には先進運転支援機能として、すれ違い支援機能も新しく装備された。これは狭い道を低速で走行する際に、自動でモニターに「サイド(左側)+フロント映像」を表示する機能で、すれ違い時の死角を減らし、壁や対向車との接触防止をサポートしてくれる。
こうした緊急通報、トラブルサポート、そして先進運転支援機能が備わっていると、筆者のような運転歴40年以上の自動車の専門家として、プライベートから新車試乗などの仕事で毎日運転している身としても、出発前から帰宅時まで、安心して運転&ドライブを楽しめるというワケだ。