さらに美しさと完成度を際立たせたレーシング仕様のハコスカ
S30Zよりもあとに製作したハコスカはさらに過激。ドンガラにしてボディをフルレストア。カーボンは外装だけでなく、ダッシュボード/ドア内張り/タペットカバー/ステアリングシャフト/トランクフロアまで多岐におよび、室内に張り巡らされたアルミ製ロールケージはスパンレーシングのワンオフだ。オルガン式ペダルはチルトン製のレーシング用と、モータースポーツの香りがプンプンする。サスはスターロード製車高調をインストール済みだ。
エンジンは2.8Lベース&ソレックス50φは同じだが、排気量は3.2Lまで拡大。パワーは380ps以上を絞り出しているそうだ。エンジンルームはカーボンのタペットカバーだけでなく、配管/燃料パイプ/ファンネル/エンジン内部が見えるクリアなオイルキャップなど魅せるように再構築。どこから見ても様になる美しくアップデートされている。
トランク内はカーボンパネルの上に燃料配管を美しくレイアウト。性能だけを追求するならここまで大規模な配管は必要ないが、トランクを開けたときのビジュアルを優先したゆえの採用なのだ。
「人の真似をしても面白くない」がチューニングする原動力!
変更点はここに書ききれないほど大技、小技が盛り込まれ、内外装ともにオリジナリティ溢れる仕上がりはオーナーが理想を追求した末にたどり着いたもの。「自分のクルマなのに人の真似をしては面白くない」というのがチューニングする原動力だそうだ。これで完成かと思いきや、まだまだやりたいアイデアが膨らみ、さらに進化させていくとのこと。究極を目指すクルマ遊びはまだまだ終わらない。