アクセラ2代目はボディ剛性など高めて走りを熟成させた
勢いはそのまま、2009年には2代目アクセラにもマツダスピードが登場する。エンジンは先代同様の2.3L直4直噴ターボ(264ps/38.7kg-m)ながら、ボディ剛性の向上やサスペンションの進化によってその走りを強化。当時は大径だった18インチのタイヤを履きこなしているのだが、そのホット具合、正確にいうのであればじゃじゃ馬ぶりは、この時代にこんなクルマがあるのか! という感じだった。
専用のエアロパーツを纏った姿は現在では大人しい部類なのだが、中身はFFの暴れ馬。当然LSDは備わるものの、あまりにもトルクが厚すぎるのだろう。じつはこれ、VWゴルフGTIのライバルだが、ホットハッチと見せかけて、じつは直線番長なのでは? という印象だ。
アクセラは、現在ではマツダ3へと名を変えて世界共通名となっているが、じつはかなり以前から欧州での評価が高いこともあり、マツダスピードもその路線なのだろう。各マツダスピードを名乗るモデルは、今ではすべてGTカーだったのではと思う。
欧州勢が何らかの電動化(HEVやPHEV、BEV)にかじを切った今、MTに熱心なマツダのマツダスピードが復活すれば、各社のスポーツモデルの受け皿となって人気となるのでは? マツダ・スピード2や3があれば、スズキ・スイフトスポーツやトヨタ・カローラスポーツの良きライバルとなるだろう。そんなことを期待してしまう。