移動販売のスタート資金はクラウドファンディング
だが阿部さんは持ち前のポジティブな性格もあり、「せっかく手に入れた希少車をこのまま手放すなら、いっそのことやるしかない!」と、ミニ・トラベラーを「自走式ロンドンパブ」に改修してキッチンカーとして営業しようと計画した。
そのための資金の不足分をクラウドファンディングで募ってみたところ、熱意が多くのサイケファン(?)に伝ったのだろう、スタートしてからわずか2日で目標金額を上まわることができたという。
そして得意のDIYで移動販売車として仕立て、都内一円で飲食営業許可を取得。2020年9月から、晴れてキッチンカーとして各地で営業できることになったのだった。
狭さも楽しみながら自走式パブで活躍中
こうして完成した「世界最小の移動販売車」の車内には、ビアサーバーや冷蔵庫などなど、パブの設備をパズルのようにミッシリ詰めこんで配置している。もちろん立ち上がることもできずに頭はつっかえ、あぐらをかいた足はしびれ……。「滑稽でユーモラスでしょ!」と、そうした状況も楽しんでいる阿部さんだった。
東京都内のほか、千葉の営業許可も申請しているそうなので、「トラベラー号」の出現スポットが気になる方は、「イプクレス」のインスタグラム(@ ipcress_tokyo)で情報をチェック。本場さながらの英国パブをアウトドアで味わってみてはいかがだろう。
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