共通部品の多さが新たなカスタム文化を生んだパーツ流用カスタム
スバルといえばプラットフォーム(車台)をはじめ、さまざまなパーツを共用していることでも知られている。スバルオーナーたちはコレを逆手にとり、他車種やほかのグレードからパーツを流用して純正スワップカスタムを楽しんでいるのだ。ここではそのなかから、いくつからのメニューをピックアップして紹介しよう。
「VA型WRXフロントバンパー流用」
for VM系レヴォーグ
いわゆるフェイスチェンジと呼ばれるカスタム手法で、Bピラーより前の外装パーツをほぼ同一とするVA系WRX(S4&STI)とVM型レヴォーグでは、フロントマスクのスワップをボルトオンで行うことができる。スバルを得意とするメーカー&ショップから、フェイスチェンジキットという名称でパッケージ化もされており、比較的簡単にフェイスチェンジを楽しめるのが特徴だ。
また、変換ハーネスや車両統合ユニット、後期用ヘッドライトを手に入れることで、前期→後期フェイス化も可能になる。しかもWRXとレヴォーグでは前期型、後期型を合わせると5種類のバンパーが存在するため、好みに合わせてフロントマスクのイメージチェンジを図ることができる。
「SH型フォレスター後期用エアコンスイッチパネル流用」
for GH/GE系、GR/GV系インプレッサ
GH/GE型&GR/GV型インプレッサはオートエアコンのスイッチにダイヤル式を採用する。このダイヤル式は直感的に操作できるという点で優れるが、動作状態や設定温度がひと目でわかる液晶画面が欲しいところ。そこで同世代のSH型フォレスターの後期型に注目。このモデルのエアコンスイッチパネルは、液晶パネルを組み込んだ仕様となっており、これをインプレッサ系に流用することが可能だ。
左右独立温度調整機能は作動しないものの、それ以外の表示や操作は完全カプラーオンで対応することができる。注意点としてインパネもSHフォレスター用に交換する必要こそあるが、運転席まわりに高級感を演出するには最高の流用カスタムだといえる。
「VA型WRX/VM型レヴォーグ用サイドシルプレート流用」
for GP・GJ型インプレッサ/SJ型フォレスター
運転席や助手席のドアを開けた瞬間、目に飛び込んでくるサイドシルプレート。VAB型WRX STIやVM型レヴォーグSTI SportにはSTIロゴが、VAG型WRX S4やVM型レヴォーグのGT系ではSUBARUロゴが、ステンレスのプレートに刻印され、その輝きとともに各ロゴが乗員を出迎える。
このプレートは同世代のGP/GJ型インプレッサやフォレスターSJ型SJ型には採用されていないのだが、こちらもボルトオンで交換することができ、しかもリーズナブル。さりげない流用ドレスアップとしてオススメだ。