第一次キャンプブームで学んだことを次世代に受け継ぐ
閑話休題。第一次キャンプブームのころは現在のようにキャンプのマナーやルール不明瞭だったこともあり、河原では石を積み上げて直火でBBQ(バーベキュー)を楽しんだ後始末を気に掛ける人は皆無に等しく、河原には焼け焦げた石や流木、炭が大量に放置されていました。
清流の淵にはビールやジュースの空き缶が沈み、食べ残したスイカの皮や残された食材にハエが集まっている風景はブームが残した爪跡となり、キャンプ場には大量のごみが放置されることが社会的な問題としてニュースとして取り上げられました。そして、第一次キャンプブームが終焉を迎えるころ、キャンプ場のゴミ捨て場に憧れだったツーバーナーやBBQセット、チェア、テントが廃棄されているニュース映像が流され、その映像に驚愕したことが今でも記憶に残っています。
少年期に強制連行のようなキャンプを経験し、青年期には現在のブームを遥かに凌ぐ盛大な第一次キャンプブームを楽しみ、初老を迎えた現在は第二次キャンプブームのド真ん中にいる昭和オヤジ世代。軍隊を思わせる飯盒炊爨から始まり、ホワイトガソリンを使ったキャンプ飯、そして今はポータブル電源を使った電気調理へと姿を変えつつあるキャンプですが、キャンプにおけるルールとマナーを啓蒙し、次世代(息子・娘・孫)へと伝えることも大切な仕事なのかもしれません。
平成生まれの人たちにはジジイ臭い説教……と思われるかもしれませんが、キャンプという趣味を長く楽しむためには昭和のオヤジたちの経験は貴重な物語になるはずです。