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意味ナシの「水抜き剤」とはワケが違う! いまどきのガソリン添加剤が有能だった

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: 加茂 新/Auto Messe Web編集部

  • ガソリンタンクに入れるだけの燃料添加剤にはどんな効果があるのか

  • ガソリンタンクに入れるだけの燃料添加剤にはどんな効果があるのか
  • 近年は錆びる心配のない樹脂製ガソリンタンクが増えている
  • 以前はハイオクガソリンに元々クリーニング効果があるから不要と言われていたが、2020年の虚偽宣伝問題からそれが疑わしくなっている
  • サーキット走行するときはパワーアップ系ガソリン添加剤を使うといい
  • エンジンオイル添加剤よりも安定した性能を期待できる

「クリーン系」と「パワーアップ系」を使い分けよう

 ガソリン添加剤と言えば「水抜き剤」がおなじみだが、近年はそれだけではなく、エンジンをクリーンにするもの、エンジンパワーをアップさせるものなど、さまざまな種類がある。それらはどんな効果効能があり、どう使えばいいのか、解説していこう。

昔よくあった「水抜き剤」は最近のクルマには意味なし

 ガソリンに入れる添加剤は、オイル添加剤と並んで昔からあるアイテムだ。定番は、昔はよくガソリンスタンドでオススメされていた「水抜き剤」。ガソリンタンク内部に溜まった空気中の水分を分解して一緒に燃料を燃やして排出することで、燃料タンクが錆びにくくなる、というもの。効果には賛否両論あるが、近年はガソリンタンクが樹脂製のクルマが増え、そもそもタンクが錆びる心配はない。

近年は錆びる心配のない樹脂製ガソリンタンクが増えている

定期的に使うと効果の大きい「クリーン系」

 そこで近年は「クリーン系」と「パワーアップ系」の燃料添加剤が増えている。

 クリーン系はエンジン内部を綺麗にして、パフォーマンスを回復させるというもの。ポリエーテルアミン(PEA)がエンジン内部の燃焼室、吸気バルブ、インジェクターなどに固着したカーボンデポジットを除去し、エンジン本来の性能を発揮させるという。各社から発売されていて、1本2000円ほどで満タン1~2回分くらい使用できる。定期的な使用でクリーンなエンジン内部を保てるという触れこみで、たしかになんとなくパワーが回復した感じがしたり、定期的に使用しているクルマはエンジン内部が綺麗だという。

 こちらはエンジンを綺麗にすることが目的で、その結果としてエンジンパフォーマンスを高める効果があるわけだが、直接的にノッキングを抑えたり、爆発力を増強するものではない。

以前はハイオクガソリンに元々クリーニング効果があるから不要と言われていたが、2020年の虚偽宣伝問題からそれが疑わしくなっている

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