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東南アジアの粋な足「トゥクトゥク」! 日本で走れる珍車「3輪トライク」の正しい飼い方とは【VEHICLE STYLE】

横座り7人乗りのトゥクトゥクET7Fのフロントスタイル

タイの観光地で有名なあのオート3輪が日本でも楽しめる!

 愛知県常滑市のAICHI SKY EXPO(愛知県国産展示場)で開催中の「VEHICLE STYLE(ビークルスタイル)」。クルマとオートバイ、遊びにフォーカスした総合展示会で、会場内外には旬なアウトドアシーンに似合う車両が多く展示されている。

 なかでもファミリー、とくに子どもたちの熱視線が集まるブースが「イーグルライン」だ。同社は東南アジアの三輪タクシーとして見かけるトゥクトゥクの専門店。現在、乗車人数にあわせて異なるグレードや各種オプションなど、好みに合わせた仕様の新車オーダーを展開する。ブースには、日本仕様に改良した4人乗りの「ET4」と7人乗りの「ET7F」を展示。見たことあるけど未知数な部分が多いトゥクトゥク。どんな乗り物なのかイーグルラインに聞いてみた。

普通免許があれば高速道路まで運転できちゃう!

 トゥクトゥクは「側車付き二輪車」というカテゴリーされる。3輪トライクと同じ区分で、日本では自動二輪ではなく普通自動車免許で運転が可能だ。見た目はフード付きの3輪バイクだが、サイズ感はそれ以上。例えば、ET4は全長320cm/全幅149cm/全高182cmと、スズキのワゴンRと同等サイズとなる。

 ただし、乗り方にはコツがあるそうで、アクセルはバーハンドル右のグリップ部、ブレーキは足元の右にあるペダルで操作する。アクセルは二輪車で、ブレーキは自動車感覚になるが、慣れるとそう難しいことではないそうだ。ヘルメットの着用は不要なので爽快感は格別なことは間違いない。シートベルトは標準装備。着用義務こそないものの、安全のために着用はしておきたいところ。

メンテナンスや維持費はとてもリーズナブル

 トゥクトゥクには明確なメーカーやルールは存在しておらず、故障などのトラブルやメンテナンスを心配する人も多いだろう。事実、タイなどでは中国製のエンジンやミッションを載せるケースが多く(いわば何でもあり)、日本でも同等クラスのトゥクトゥクが販売されているそうだ。

 ちなみにイーグルラインではダイハツ製の660ccエンジンを換装。アトレーなどに採用される信頼性のある心臓部は、登録の容易さを考慮してリビルト品を使用することで、600kgあまりの車重を軽快に走らせることができるようだ。

 そのために日本国内でのパーツ供給が可能なうえ、機関系はシンプルなので整備の面も安心。ダイハツ製エンジンを採用したことで、万が一のトラブルにも即時対応できるワケだ。また、ブレーキもブレンボ製に変更し、日本では頻繁に繰り返されるストップ&ゴーでも安心。

 なお、車検に関しては2年ごと(新車登録3年)、自動車税も軽自動車と同じ。任意保険にも加入できるので(月々1万円くらい)、思っていたよりも身近な相棒と言えそうだ。

バイクを降りた年配の方の個人ユースが急増中!

 購入の目的は商用目的(移動宣伝カー)が多かったが、最近は移動販売車として、またお客さまの送迎など活躍の場は幅広い。最近は日常の足として所有する個人ユーザーも増加しているそうだ。風を感じながらツーリングし、人とは違うドライブが満喫できる。聞けば、二輪車を卒業した年配者が購入するケースも多いとのこと。

 ラインアップは1人乗りのEZ1から10人乗りのET10まで6タイプ。運転席1人+後席3人乗りのET4は138万円〜(新車価格)とのこと。決してお手軽とはいえないが、得られる満足感はそれ以上の価値があるのかもしれない。

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