個別にパーツを揃えて装着するのは注意が必要
続いて装着に際して注意すべき点を挙げてみよう。人気のあるスポーツカーは車種別のキットが販売されており、取り付けはボルトオンもしくは加工があるにしろ最小限で済むし、コアも大きすぎず小さすぎない最適なサイズになっているはず。
気を付けたいのはコアやホースといった部品を個別に揃える場合で、装着する場所/ホースの取りまわし/コアのサイズはよく考えよう。風が当たりにくい場所や熱に弱いパーツの近くを避けるのは当然として、ホースは短かすぎれば固定が難しくなり、長すぎれば干渉の危険がある。
そしてコアは「大は小を兼ねる」と考えがちだが、オーバークールと呼ばれる冷えすぎは逆にマイナス。オイルが適正な温度に上がらなければ本来の性能を発揮できず、コアに風が当たらないよう塞いで走ることになりかねない。冬だけならまだしもシーズンを通して油温が上がらないなら、コアをひとまわり小さいサイズに変更するのもひとつの手だ。
最後にDIYで装着するときは、車両火災や他車を事故に巻き込むオイル漏れが起きないよう、ホースが奥まで差し込まれているか、クランプが確実に締め込まれているか、ホースもコアもほかのパーツと干渉していないかを念には念を入れて確認してほしい。自信がない人はコアのサイズやメーカーの選択などを含め、技術のあるプロショップに相談するのがベターだ。