専用エアロパーツは空力特性も追求
外観はカーボンやアルミ合金を多用したことで軽量化を果たし、ベースモデルから15kgも軽量化。さらにエアロパーツはマイナスリフトバランスとなっているので、戦闘力は非常に高い。
室内も着座位置が変えられるレカロ社製の専用前席シートを採用。それに合わせたショートストロークのシフトレバーが操作性を高め、まさに劇速FFマシンに仕上げられている。
このシビック無限RRは、先に述べたように300台限定だけにあっという間に完売。一台一台手作業で作られるモデルなので、台数が作れないのは仕方がないのだが、それゆえにメルセデス・ベンツAMGのようにシリアル・プレートが備わる。つまり世界で自分のためだけに作られた一台が手に入るのだ。
価格は当時の税抜きで455万円。ボディカラーはミラノレッドというホンダ車では定番のカラーのみ。手に入れることができた方はラッキーだし、長く日本国内に残っていてほしいモデルだ。今日すれ違ったミラノレッドのタイプRは、もしかしたら世界に300台しか存在しない、そんな貴重モデルだったかもしれない。